HIROSHI WATANABE aka KAITO Mail Interview 1998 to 2000

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2023年12月31日までの限定公開中

音楽ゲームの火付け役 KONAMI beatmaniaへの参加 Mail Interview 02

日本へのDJツアー、お疲れさまでした。最終日のMANIAC LOVEではワタナベさんonlyのプレイだったそうですが、、、日本ツアーの手応えはどうだったでしたか?

もう、本当に何処も最高でした。福岡でも沖縄でも東京でもお客さんの反応はかなり良かった!
三箇所とも7、8時間のプレイだったけどそれぞれに違った展開を作れて本当に楽しかった。何処もみんなお客さんのパワーあったね!僕も負けなかったけど!!!
 

東京のマニアック以外は土曜日っていうこともあって安心はしてたんだけどマニアックは水曜日だったので始まるまでお客さんが来てくれるかどうかってずっと不安だったんだけど、始まってみたら本当に沢山の人が来てくれてとても嬉しかった。ツアー最後ってこともあってかなり気合いも入っていた。
みんなのおかげで今回のツアーは自分なりにはパーフェクトなプレイが出来たんじゃないかと思います。
 

毎回やる度に少しずつお客さんが増えているのでこれからも楽しみです!

特に今回は、かけてた曲もハードでダークな感じの歌もの一切無し。ストレートに音だけにハマレる世界!って言っても単純に歌もので今回かけたいと思うものが見つからなかっただけ。でもそれだけに、最後まで着いて来てくれたお客さんへは感謝です。何だか無事に終わってちょっとホっとしています!
 
今度はまた大阪へも是非行きたいですね。

ぜひ、次の機会には大阪にも来てください!!! さて、いよいよ制作についてのお話を聞かせて頂きたいのですが、まずは、今や仕事帰りのサラリーマンもパチパチとPLAY中の、大ヒット中のゲーム、コナミの“beat mania”。シリーズ第一弾から参加されていますが、とても斬新なアイディアで登場したゲームで、どういった経緯で参加する事になったのでしょうか? また、ワタナベさんが今までの作品で使っていた名義で参加されているのですが、GAME MUSIC用に別名義とかで、、、というのは考えなかったのですか。

実際は僕が参加したのは2nd MIXからです。
 

元をたどるとまずKONAMIXから発売された一連のゲームリミックスアルバムへの参加がきっかけとなっています。僕が参加したのはグラディウス、それからその後すぐ出たビートマニアのリミックスアルバム。BMの方ではQuadraとNITE SYSTEMの名義で一曲ずつやっています。
 

その当時僕はBMのゲームは体験していません、DJゲームが出たという噂だけ聞いていました。早速ゲームをやって見て、確かにゲーム的にはものすごく新鮮で面白かったのですが肝心の音楽が僕にはちょっとジャンルに分かれているわりには(特にクラブミュージックということもあって)あまり好感の持てるものではなかったです、、、そんな感想をBMの制作チームに伝えてもらい、可能であれば曲を提供出来ないかと申し出た訳です。
 

早速その話しが通り、たまたま僕が日本に居た1月中にちょうど2nd MIXの制作期間がうまく合ったので無事、参加することとなった訳です!
しかし、実際に曲を作ってみると以外に苦労しました。ゲーム性を生かしながらいかにクラブミュージックというものをアピール出来るか?1分17秒という短い時間にそれらを凝縮しなくてはならないのです。
僕が参加する意味というものをあくまでも追求し、なんとか期間内に完成させた訳です。
 

QuadraやNITE SYSTEMの名義を使った理由は単にこれはただゲームのためだけに作られたものでは無いという事からです。実際には僕がやっている事をどれだけゲームミュージックへと移植できるのか?なんだけれどそれは最終的な形の話しであって内容はあくまでもコアな物を考えていた。
 

以前から僕の事を知っている人はビックリしたかも知れないけど、かならずこのプロジェクトは今後大きな意味を持ってくれると信じていたから。実際に今本当にそうなっているしね!単なる仕事、ではなく色々な意志があっての僕の音楽活動なんですね。このゲームからクラブミュージックと出会って、興味を持ってくれて実際にクラブへと足を運んでくれる人がいれば最高ですし、街を歩いていて僕の音楽で色々な人がゲームを楽しんでいる姿を見ると本当に幸せに感じますよ。
 

だから、僕を参加出来るように導いてくれた人達には本当に感謝しています!

ところで、DJ FXやDJ Mazinger、Chrunky boyなども僕がやっているって知ってた?

DJ FXやDJ Mazinger、Chrunky boy名義もワタナベさんだったんですね。リミキサーとしての参加だけではなく、ゲーム機本体から鳴る原音からの参加に凄く意義があると思うんです。ところで、あのジャンル分けって、最初から決まっていて曲作りをされてるんですか? 曲中の単音やフレーズをプレイする部分っていうのは、やはり最初からある程度は、頭の中に入れて曲作りするのでしょうか。それとも完成後にKONAMIのスタッフが決めるとか、ここのフレーズを音をプレイして欲しいとかの、リクエストとかは出されたんでしょうか。

ジャンルに関してはやはり指示がコナミ側から出ます。それに従って作業をする訳です!
 

QuadraのBeginning of Lifeがアンビエントになってしまったのはあれっ?って感じだったんだけど、、まぁそうも言えるかと思って僕からの指示はしていません。HARD TECHNOとかは僕が言ったな!
要するにその辺はある程度の枠内だったら良いと思う。ジャンルなんてあって無いようなものでしょ!もちろんゲームの中ではステージ選びに関わってくるので大事な事なんだけどね。
 

それから、曲を作るときはやっぱりゲームでボタンになったら面白そうなものやフレーズというものをちゃんと考えて作っています。もちろん微妙な難易度調整はコナミがするので多少僕の作ったものと違ってくるところもあるけどね。
最終的にミックスダウンをする時にBMのスタッフが僕の曲を聴きながらゲームの展開を考えてボタンにする音をその場で決定していきます!
 

3rdMIX用のトラックはNYの僕のスタジオで全て作業をしました。今回のラップでは、よーく注意して聴いていると歌詞の中に「ヒロシー、」と言っている部分があるんだよ!!きっとCDになったらもっと良く分かると思うけどね。別に入れてくれって頼んだんじゃなくてラッパーの完全なアドリブからなるものなんだけど。
QuadraやNITE SYSTEM以外での作業は色々なジャンルに挑戦出来てすごく楽しいです!
 

でもさ、ゲーセンで実際プレイしてみるとこれがなかなか難しいよねぇ、、自分の曲なのに全然出来なくて恥ずかしくなってやめてしまう、、、あれはある程度やはりやり込まないと出来ないね。DJツアーで沖縄に行った時も街でBMがガンガンに鳴ってたから嬉しかったなぁ!

難しいですか(笑) 楽曲を作った方がプレイされるのって、どんな感じなのかなと思っていました。今度、beat maniaでのワタナベさん個人のアルバムを制作中とのことですが、Remix物ではなく原曲のLong-Mixという形になるのでしょうか、Quadra&NITE SYSTEM両名義によるものになるのですか。ゲーム中では1分弱ぐらいしか聴けなかったし、プレイ中に曲を聴き込むっていう事も出来るものでもなかったので、beat maniaから生まれたサウンドが、クラブ・トラックとして本格的に聴けるのかなと思うと、凄い期待しているのですが。

今、頑張ってその作業の真っ最中です。
今日も歌を家でとりました、今回は新曲が3曲!その内2曲は歌もの。これはNITE SYSTEM名義!!
 
内容はやっぱりQuadraとNITE SYSTEMのカップリングアルバムになると思うよ。2曲はDJ FXも入っているけど、こんな機会がなければ絶対実現しないようなプロジェクトなのですごく楽しみ!
 

2ndMIXから2曲(1つは既にやった“DeepClear Eyes”のLongMIX)と3rdMIXから3曲を選んでLongMIXに作り変えました。基本的にはLongMIXなんだけどかなり新しい音を足したりセクションを追加するなどして、うまく原曲のポイントを残しながら作ったのでほとんど新曲と言えるんじゃないでしょうか。なかなか良い感じになっているのでそっちもどうぞお楽しみに!
 

僕自身すごくBeat Maniaから生まれたサウンドが、こうして今クラブトラックに変化して行ってることにすごく面白さを感じています。でももともとそういった考えがあってこその音楽だった訳だけどね!

凄い期待してます。それからゲーム関連ではもう一つ、お聞きしたい事があります。SQUARESOFTのPlayStation用ゲーム“parasite eve”の、Remixアルバムに参加されていますが、初めてこのゲームのデモを見た時に、テクノ&クラブっぽいサウンドを耳にしていて、Quadra名義でRemixされていますよね。これまでのQuadraのイメージからは想像できないほどダークな仕上がりになってましたよね。オドロオドロしい感じに包み込んで来る感じで。あのままゲーム中に流れていたとしたら、かなりヤバイと思うのですが、、、ああいう雰囲気のRemixをQuadraで、、、というのは、どういった意図があったんですか。

あれはね、確かに“Parasite Eve”という主題、それから僕のやった曲、“Plosive Attack”という曲名から出来た形でもあるんだけど、(僕なりの解釈で)それとは別に、Quadraの今まであったイメージというものをそろそろ変えて行こうかという試みがあるんです。
 

といっても今回がその第一歩なんじゃなくて、既に“Pacific State”から始まっています!
リミックスとしてはDENKIの“夏猫”でやはりかなりハード路線でやってみたし、、だからもうすぐ出るQuadraの“Day Light E.P.”なんかはもろ今までの路線から離れたサウンドになっています。3曲中2曲は完全にダークでハード!B面には今まで通りのサウンドも入れてあります。

でも今回のE.P.は本当に自信作ですよ!実際に作ったのはもう1年から1年半以上前のものなんだけど、今聴いても何一つ古く感じるところは無いから!つい3日前にテストプレスが届いたんだけどレコードのプレスも完璧。あとは早く出る日を待つのみ!!
 

またちょっと話しがそれちゃったね、そうそう、僕にとってはあのリミックスもストレートなクラブトラックなんです。BEAT MANIAでやっているQuadraとはまた大きく差があるんだけど、Drum’n’Bassやっちゃったりしてるし、、、要するに今までの基本形から変化形にして行ってるんだね。常にQuadraとして今何を作りたいのかって事をじっくりと考えています!
 

結果的にどんな事をやっても僕のサウンドだと分かってもらえればそれで良いとも思う。NITE SYSTEMの音の世界もちゃんと存在しているしね。今作っているアルバムの中ではQuadraは中間のサウンドなのかなぁ、、、奇麗なんだけどビートは完全にハードだから。いつかQuadraの2ndアルバムも出したいしね!

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