憎しみの果てに

死刑確定から異例の早さで、死刑が執行された。。。
大阪教育大付属池田小事件を引き起こした宅間守死刑囚が、9月14日に死刑執行された。
死刑制度の是非については、私自身、どう意見を言って良いものか、意見がまとまっていない現状なので何とも言えないのですが、、、
ただ、今回の場合、このような早期の死刑執行は、、死刑制度の是非とは別の部分で問題だと思った。
死んでしまえば、その人は“永遠”になってしまうんですよね。
その時点の記憶が、周りの人にも残ってしまう。


宅間守死刑囚の本心は誰にも解りませんが、少なくとも外に出て来る態度には、一切の反省はなかった。そして、反省の無いまま、死んでいった。
後に残った私達には、「反省しなかった」という記憶だけが、永遠に残ってしまう。
ましてや、彼は早期の死刑執行を望んでいた。
全てが(あくまでも外に出て来る態度だけの判断ですが)、彼の思い通りになった。
自分の子供が殺されたという事実と、宅間守死刑囚が反省の欠片すら示さなかったという事実。遺族の方々は、永遠にこの2つの苦しみを背負っていくことになるのだろうか。。。
少なくとも、後者の「反省の欠片」だけでも引き出す必要があったのではないだろうか。それからでも、死刑執行は遅くないと思う。(死刑執行の是非についての意見を考えないとしたら、ですが)
遺族の方々の苦しみを、少しでも和らげる方法は、安易な早期の死刑執行という手段以外に無かったのか。
今回の結果が、新たな苦しみを生み出さない事だけを、切に願います。

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