シンセサイザードキュメンタリー映画第一弾「ナニワのシンセ界」上映速報 【UpGrade】

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過去のブログ記事をピックアップ、新しい情報等を追加した記事と共に紹介していきます。
記事を書いた当時とは、考え方が変わっていたり、新しい情報により内容を変更する必要性があったりするかもしれません。過去の記事は〝過去〟として残しつつも、追加記事にて〝更新〟していくシリーズです。

今回、過去記事から取り上げるのは2014年8月10日に書いた、『シンセサイザードキュメンタリー映画第一弾「ナニワのシンセ界」上映速報』。
突如として公開された、大須賀淳監督による、大阪を舞台にしたシンセサイザードキュメンタリー映画『ナニワのシンセ界』

この映画の中で、私が関係したイベントが取材されたり、出演者のインタビューが登場します。過去記事を探しても、具体的に映画について言及している記事が見当たらなかったので、ここに改めて当時の経緯を、薄い記憶を頼りに振り返ってみたいと思います。

まずは、オリジナル記事が、以下となります。


ここから【UpGrade (アップグレード)】情報となります。

〝こと〟の始まりは。。。
そう、たぶん、、、何時頃だったか、“アナログシンセサイザー音楽”というtwitterアカウントにフォローされた事が始まりだったような気がします。
実は、当時のアカウント名は“モジュラーシンセ・日本”でした。

2014年という事で、まだモジュラーシンセな情報を全面的に取り扱うような日本語ホームページなんてあまり無かった頃でしたから、突然ストレートに“モジュラーシンセ・日本”て、どういう??(笑)、という第一印象で、ホームページも拝見したりして、どういう人がやってるんだろう、と。
そんな感じで、中の人を知る術もありませんでした。

それから暫くしての2014年3月、突然facebook経由で見知らぬ方からメッセージが届く事になります。

「“モジュラーシンセ・日本”というサイトを運営している株式会社スタジオねこやなぎの大須賀と申します。」

はい?
あれ、“モジュラーシンセ・日本”の??
この方が、例の“モジュラーシンセ・日本”の?

突然のメッセージに驚くわけです。
そして、そのメッセージの内容を読んで、更に驚くわけです。

日本から海外向けにモジュラーシンセのシーンを切り取った映画を制作する構想の中で、大阪が魅力的な題材に溢れていると再認識する中で、〝大阪だけに絞った短編〟の制作を考えいる。

なんと。
確かに海外では、moogやTR-808のドキュメンタリー映画があったりしますが、よくよく考えてみると日本産シンセサイザーがこれほど世界に広がって、新たな音楽シーン誕生の切っ掛けになったりもしているのに、日本から発信されるようなドキュメンタリー映画って、存在してないような気がしました。

それを大須賀監督が制作しよう、と。
そこで、一度お会い出来ませんか、というものでした。

へー、実現したら面白いなー、と。
素直に、そう思いながらも、フト疑問もありました。

どうして大阪なんだろう、と。
大阪生まれの大阪育ちの私には、特に大阪が魅力的とは思ってなくて、生活して来た土地なので、特別な想いも無かったですからね。
「当たり前」の感覚っていうか、ね。

それに情報やシーン、そこに纏わる人、という意味でも、どう考えても東京の方が素材に溢れていると思って。
大阪〝だけ〟を題材にして、東京の人が怒らないのかな、とか(笑)

そんな事を考えたりしていました。

4月に入って、大須賀監督が取材の為に大阪へ来られるタイミングで、お会いする事になりました。
この時、私の仕事終わりでJR大阪駅で待ち合わせをして、近くの、、、なんでしたっけ、、、せっかくだからとお好み焼き屋でしたっけ、ちょっと忘れちゃったけど店に入って、晩御飯がてらに、という感じだったのですが、個人的に全然美味しく無くて(笑)、内心「うわ、店の選択を失敗した。こりゃ、申し訳ない」って、そんな記憶しか残ってないというw

この時は、なんかこう、シンセの事、これからのシーンの事、色々と話をしたと記憶しています。

そして、これはたまたまなのですが、私が関わっていたイベントの企画が2本、動いているタイミングで、どちらもがっつり関西のシンセなアーティストが集まるイベントだったので、大須賀監督に御紹介する事が出来ました。

シンセ温泉は、京都のサワサキヨシヒロさんと西田彩さんが企画を進められていて、私も参加する事が決まったタイミングでしたので、「ぜひぜひ」という感じで、西田さんを御紹介した感じになりました。

私も、ちょうど『モジュラーフェスティバル vol.4』の企画をしていて、この時は出演者全員で、「ただモジュラーシンセの使い手を集めてライブして終わる。ではない、次のステップを探そう」、という流れになってて、一度集まって話し合いをしたりして、もっとモジュラーシンセを楽しんでもらえるイベントにするには、とか、こういうニッチな電子音楽イベントに足を運んでもらうには、という意識になってたのが、大須賀監督が大阪のシンセサイザーのシーンを切り取ろうとしていた事と、なんとなく見てる方向が近いかも、と感じたりもしました。
 
そして、モジュラーフェスティバル vol.4当日。
 
会場で機材セッティングからのリハ。
その合間を縫って。出演者や関係者にインタビューしていく大須賀監督。

この時、何を話したか、もう全く覚えてないんですけども(笑)、、、映画を観直すのも恥ずかしいので(笑)、ホント今となっては覚えてないのですけども、ただ、凄く大阪の〝悪い所〟を語っていた記憶があるんですよ。

で、本編では見事にカットされていた、という記憶だけはあるのですが(爆)
実際、大須賀監督側から見て、あのインタビュー内容は、どうだったんだろうな、と(笑)
 
ライブ中の映像なんかも素材として撮影されて、本編でも使用されています。

その後、編集されて本編のドキュメンタリー映画として完成して、DVDが手元に届きました。

改めて、フト思ったのが、これを観て東京の人達とか、どう思うのかな、とか。大阪の人達は、どう思うのかな、と。
シンセの仲間内の話としてね。

意外だったのが、、、これはあくまで私個人の印象なんですが、東京方面の人達の方が、「なんだこれは」と面白がってくれた印象があったんですね。
てっきり、「なんで大阪なんだ?、東京の方がシンセ人間も情報も多いだろ」って、そう思われるのかな、と感じていたので。

逆に、舞台となった大阪では、予想通りというか「自分には関係ない」みたいな感じで、スルーされた感がありました。
まあ、あくまで私的な印象ですが。

映画公開に合わせて、幾つかイベントも開催されたのですが、私は大阪のLive Bar D.IIIと京都のCLUB METROで開催されたイベントに参加をしました。D.IIIの時は、前日が仙台でライブだったので、朝一の飛行機で帰ってきて、直ぐにD.IIIに向かって、と大変だった記憶があります(笑)

この前後で『DOMMUNE/KANDA INDUSTRIAL』に参加した時にも、イベントの告知欄に「ナニワのシンセ界」という文字を、宇川直宏さんが入れて下さいましたね。

また、海外でも上映されましたよね。

ドキュメンタリー映画の一出演者としての立場だったので、最初にDVDが頂いて自宅で一度だけ観て以来、こっ恥ずかしくて(笑)、全く観返してないんですよ(笑)

まあ、2014年の時点の大阪で、モジュラーシンセのライブイベントをやっていた、という資料の一つとして。

たまたまの偶然で、ドキュメンタリー映画に出る事になった、という。
映画ドットコムの俳優に、〝unyo303〟で登録されちゃってるしね(爆)
世の中、何が起こるかわかりません。

あれから7年が経ちましたが、こんな感じで、しっかり1本の映画として、日本のシンセサイザー・シーンとか、電子音楽シーンを切り取った作品、見掛けないような気がするね、日本発信で。
いや、私があまり映画を観に行かないだけで、知らないだけなのかもしれませんが。

次は、今の若い人達、20代や30代の電子音楽シーンとか、映画化して欲しいですよね。
年寄りは、もういいからさ(笑)

大須賀淳監督『ナニワのシンセ界』は、DVDパッケージでの販売以外に、amazon prime videoYouTube等でも配信されているので、まだ観てない気になる、っていう方は、ぜひ、こっそり観て下さい(笑)

改めまして大須賀淳監督、ありがとうございました。

大須賀淳
大須賀淳の公式サイト「大須賀淳のバランス感覚」
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< 追記 >

映画に登場する、大阪は天満にあった『電氣蕎麦』さんですが、、、
そう、〝あった〟という過去形になってしまいました。
閉店されてしまいましたが、店主はお元気な様子で、新しい店舗を探している、という話は以前に伺っているので、またいつか復活するかもしれません。

モジュラーフェスティバル vol.4を開催した会場『nu things』さんは、新店舗にて新しいコンセプトと共に『environment 0g [ zero-gauge ]』へと生まれ変わりました。

そして、シンセサイザー専門店『implant4』さんは健在で、この映画の時から店舗は移転されましたが(旧店舗からも歩いて行ける範囲です)、元気に関西のシンセサイザー・シーンを支えています。

コロナ禍がひと段落したら、地元がもよんで上映会という名の〝呑み会〟が出来たら良いな(笑)

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