ゆく年2012

2012年。
みなさま、お世話になりました。
音楽以外のプライベートでは、後半はもう仕事仕事の毎日午前様帰宅部の朝6時起きの日々で、なんら音楽や色々な自分の事を考えたりする時間も余裕も無かったのですが、、、これは2013年の春過ぎまでは続くだろうなぁ、と。。。

辛いわ〜

と、それはさておき。

音楽的には、とても良い1年でした。
特に前半の半年間は、普段はサラリーマンしている私には、とても濃厚でした。

2012年、初ライブは2月のimplant4さんオーガナイズのイベントに参加させてもらったわけですが、この時はなんだか凄く「何事に付けてアンチ」な精神状態で、それをそのままライブでやっちゃった感じでした。色々と誤解を招く? 結果だったようなのですが(笑)、今から思えば、その後の1年間、、、

「どうやったら、もっと広く電子音楽を普通に聴いてもらえるのだろう」
「どうやったら、もっと広く電子楽器を普通に使ってもらえるのだろう」

、、、と考える事になるのですが、そこに向けての精神状態だったのかもしれません。

3月には、何時もライブではお世話になっているnu thingsさんが新しく阿波座に移転してからの、オープニングイベントがあり、そこに出演させて頂く事になった。当たり前ですけど、お店のオープニングイベントは、そのお店がスタートする最初にしかありえないわけですから、ちょっと特別なイベント。音響的にも沢山のスピーカーを同時に使う演出で、とても楽しかった。

4月には、koumさんが定期的にオーガナイズされている電子音楽イベントに、西田彩さんとユニットでライブ。
そう、この時が、、、へっぽこ電子音楽ユニット「Envelope77」としての初ライブでした。
「Envelope77」結成の切っ掛けは、あくまでも腰痛について電子音楽的に語る事が目的だったわけですが、具体的にはシンセサイザーで音作りする中で、時間的変化をもたらす機能で、エンベローブという項目があるのですが、それが実はとても奥深く、そう簡単に理解して使い熟せるモノではない、という境地から、このユニットの音が始まったのです。
そして、電子音楽という、なにやら堅っ苦しい世界観から飛び出して、もっと自由に気持ちよく、そして沢山の人に純粋な電子音楽の世界を楽しんでもらおう、という表向きのステマを広めつつ、実はTシャツやグッズ販売を目論むユニットの誕生でした。

まあ、どこまでが本気で、どこまでが冗談か、それはEnvelope77を体験して下さった方々の、自由な感想にお任せしたいと思います。

同じく4月には、昭和テクノにも参加させて頂いた。
確か、去年はピ◯チュウで参加したような、、、(笑)
個人的には、DJで参加したいなー、と強く思うイベント。楽しかった。

5月に入ると、いよいよ前代未聞の企画が姿を現した。

nu thingsさんで、出演者全員「モジュラーシンセ」でライブという、たぶん東京でさえ、こんな企画のライブはかつて無いだろうという、とんでもないイベント「Modular Festival」。
関西圏でモジュラーシンセ持ってて、かつライブもやってるよ、、、というアーティストが結集。
とても濃い内容となりましたが、以外にも沢山のお客さんに来て頂き、またシンセオタクの集まりになってはライブイベントとしては失敗かも、という心配をよそに、みなさんライブそのものを楽しんで頂けたようで、本当に良かったなぁ、と。

5月は続けざまにライブで。

密かに念願だった、京都シエスタでのライブも、dj p.k.g.さんからのお誘いで実現しました。
シエスタ、あくまでもカフェなのに音が凄く良いんです。モジュラーシンセのパワーを思う存分発揮させて頂きました。

更に5月は、、、特に告知も、その後の日記も書いてはいなかったのですが、川井聖子さんというプロの演歌歌手の新曲発表会のステージで、モジュラーシンセで音を出すという、「え、私?、あの、モジュラーシンセなんですけど?、その、ヘンテコな音しか出せないんですけど、、?」と、このお話が最初に来た時は、何かの手違いで私に連絡が来たのかと、本当に思ったぐらいで。
奈良の100年会館という、とても大きなホールでのコンサートでした。私は京都を中心に活動されている尺八や箏、そして電子音楽との融合ユニット「KANADE」の方々と共にステージに立ちました。
出だしで失敗して、凹みましたが、なんとか進行を止める事なく出来て、良かった、、、と。。。
仕事として受けた話でもあったので、本当に色々と良い経験させて頂きました。

そこで凄く思ったのは、もっと色々な方々とセッションしたいなぁ、と。

電子音楽やってる人の多くが、事前にネタを用意したり、PCやシンセに打ち込みをしていたりするわけですが、それではアコースティックな音楽の世界とのセッションは凄く難しい。
でも、モジュラーシンセを使って、一切の打ち込みも事前のネタも用意しないスタイルでやっている私には、こうやって生演奏でセッション出来る、という経験が凄く楽しいんです。

とても緊張するし、失敗ばかりなのですけど。

8月にも1本ライブをやらせて頂きつつ、、、

この頃から、最初に思い描いていたような、「もっと広く電子音楽を知ってもらうには、、、」という考えを、なんとか形にしてみたいと思い、自分でライブを企画する決心が着きました(笑)

大変なのは、これでま色々なライブに誘って頂いたりして、オーガナイズする場面を見ていて、凄く感じてましたから、、、

よくお邪魔している、FAT!FAT!FAT!というカフェでイベントが出来る事になり、もし自分が企画するなら最初に出演してもらう方は、、、と決めていたフェイターンさんと西田彩さんに出演をお願いしました。

10月に、「電音茶会」というイベントで、それは実現出来ました。
とにもかくにも、なんとか開催出来た事が良かったな、と(^^;;

同じく10月、11月と、電子音楽の世界を広める目的で、西田彩さんオーガナイズでスタートした「エレクトロ喫茶」にも出演させて頂きました。
お客さんの大半がご年配の方々だったのですが、驚く事にモジュラーシンセの放つ電子音の世界を、「普通の音楽」として聴いて下さり、感想やら質問まで頂く事が出来た。

考えてみたら、私だって「音楽」やってるつもりなわけですから、それを「普通の音楽」として聴いて頂けたわけで、実は凄く当たり前の事だったんですよね。

なんだか、エレクトロニカがどう、とか、そんなジャンル分けというか、そんな世界観みたいなモノに、実は全く意味が無い話なんだなぁ、と目から鱗のような体験でした。

12月は、再び「Modular Festival 2」に出演させて頂きました。
実は、、、色々と準備不足で、消化不良的なイベントになってしまい、そこが凄く残念でした。
と同時に、今年1年、ずっと考えて来た、、、

「どうやったら、もっと広く電子音楽を普通に聴いてもらえるのだろう」
「どうやったら、もっと広く電子楽器を普通に使ってもらえるのだろう」

、、、という思いを、再び目の前に突きつけられる結果となりました。

ただ、今回は東京から電子海面というユニットが参加してくれました。
モジュラーシンセを持ってる人は、それなりにいると思うんですよね。
でも、それを外に持ち出してライブします、と公にしている人となると、凄く少ないんです。

そんな中で、東京から沢山のモジュラーを持ち込んで、大阪でライブを披露した電子海面。

同じイベントでライブが出来て、本当に良かったなぁ、って思いました。

音楽的には、こんな1年でした。
来年も、音楽とモジュラーシンセの深みにハマりつつ、電子音楽の世界を、もっと広く知ってもらえるには、、、と想いを巡らす事になると思います。

まもなく2013年。

では、みなさま、良いお年を!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました