宮島未奈 『成瀬は都を駆け抜ける』

4.5
Book

宮島未奈
成瀬は都を駆け抜ける

(新潮社)

今は無き西武(百貨店)大津店にて西武でライオンズな感じでTV出演を果たし、相方との漫才コンビでM1グランプリに参戦して膳所から世界へ天下を取った後、膳所をパトロールしてびわ湖大津観光大使抜擢からの、いよいよ京大生となって滋賀から都の京都制覇を大団円で迎える、社会のインフラこと成瀬あかり完結編!!

社会のインフラって、、、(笑)

さて、成瀬あかり三部作の完結編です。

主人公の成瀬あかり、「なんだ、この子は?!」という印象から、読み終わる度に、とんでもない爽快感しか残らない。
そのあまりの爽快な気持ち良さに、また成瀬に会いに行こう、って気分になる。

これまでの慣れ親しんだ滋賀県の膳所から離れ、舞台は京都。
京大生になった成瀬あかりは、入学式という初日から〝成瀬〟らしく、周囲の人々を巻き込んで、、、いあ、周囲が巻き込まれていく(笑)

周囲との関係性や価値観との違いで悩んだり自分を見失ったり、普通に生活をして生きていても、多かれ少なかれ色々な問題を抱えて人は生活をしてる。

そんな人の目には、成瀬あかりが「自分は自分で他人なんかにはなれない。だから自分は自分のままで良い」と映っているように思える。

特別、成瀬あかりが何か直接に手助けしているわけでもない。
成瀬あかりに関わった人達が、知らず知らず自分自身で壁を乗り越えて行ってる。
この完結編では、自分が何かしら影響を与えていると、成瀬あかり自身も何か気付いたんじゃないかな、と感じるような作品の流れになってると思った。
成瀬あかりという人物像の輪郭が、過去二作品より出ていると思う。

最後は大団円という言葉が思い浮かんだのですが、それと同時に、いよいよ〝成瀬あかり〟物語、本篇スタートじゃね?、という思いにさせてくれたところで完結。

やるな、成瀬あかり。

P.S.
西浦、大変だろうけど、がんばれ。
たぶん、あともう一押しだ。
いや、あと二押しぐらいか?
(知らんけど)

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