野外レイヴ・フェスと親と子と

こんな記事がありました。

「ロック・フェスは幼児虐待の道具になっていないだろうか(山崎智之) – Y!ニュース 」
http://bylines.news.yahoo.co.jp/yamazakitomoyuki/20130807-00027092/

この記事を読んで、真っ先に思う浮かんだのが、子供を車に置き去りにしたままパチンコへ行く親とか、ここ最近の風営法取り締まり強化で問題視され始めた、お客のマナー、とか、その辺りのコト。

野外レイヴ・フェス自体云々以前の話として、そういうマナーの悪い客が増え続けているのが、最大の問題なんだと思うんですよ。

私自身は野外レイヴが大好きですし、そんなに毎年毎年アレコレと飛び回る時間もお金も無いので、ぜいぜい年に1回行ければ良い方で。

90年代のように(また、それ以前のような)、遊びに来る客以上に、運営側にさえノウハウが無い時代の、大型野外レイヴ・フェスを何度か経験して来た私から見れば、今の野外レイヴ・フェスは、とても充実しているし、至れり尽くせり的部分は凄くある。

うどんやカレー一杯で、30分も40分も並ぶ事は、今や稀でしょうしね(笑)

随分、敷居は低くなったと思う。
それは良い反面、先に書いたようなマナーの悪い、質の悪い客も増えてしまった、という事実もある。

野外レイヴ・フェスに限ってみれば、幾ら敷居が低くなったとはいえ、「野外」それも、元々は、そんな大勢の人が集まり、留まる事を想定していない場所で開催される事が多いわけです。
雨が降れば、まともに雨宿り出来る場所さえない、それぐらい普通の事なんです。

野外レイヴ・フェス、その大半が日本全国。夏の間に催されますよね。
あと、春と秋に少しあるぐらい。
夏ですし、炎天下で雨宿り出来るような場所が無いという事は、太陽の日差しから逃げる場所も無いという話で、まぁ、夏ですから、暑い、というのは想定される範囲ではあると思うんです。
遊びに来る人は、それなりに考えているとは思うんですよ。

それでも、子供を連れてくるとなると、更に一歩踏み込んだ下準備が必要なのでは、と思うわけです。

夏ですし、雲一つない快晴!!、、、そんな野外レイヴ・フェス日和で。
「暑いねぇ」って。

日射病や熱中症という問題はあるけど、そんなもの、この場所に留まる覚悟があるなら、余裕でクリア出来る準備をして来ているはずなんです。

日射病や熱中症すら想像出来ないなら、子供どころか大人でも遊びに来るな、って話です。

で、まあ、この程度なら、まだいいんですよ。
(よくないけど)

特に山でのイベントだと、昼夜の気温差がけっこうある。
日中、暑ければ暑いほど、夜との気温差、、、特に体感温度から感じる温度差は、かなりのものです。
確実に長袖の上着、最低1着は必要になって来ます。

私が初めて体験した、1996年のRAINBOW2000は、富士山2合目の遊園地での開催でしたが、日中でもTシャツ1枚で休んでいると、少し肌寒さを感じる場所。でも、歩いて踊って食べてれば、全然平気、気持ちイイという感じでした。
しかし、夜になると、野外レイヴ・フェスの過酷さが現れて来ます。
とにかく寒い。
私は長袖とシュラフ等を持って行ってたので、肌寒さは感じても、それ以上に過酷さを感じる事はありませんでしたが、そういう準備をして来ていない人達の方が大半だったように思う。
とても、日中のようにTシャツ1枚で過ごせる条件では無いのです。まぁ、酒くらって一心不乱に踊ってる外人さんは、余裕って感じでしたけどね(笑)

カッパ持ってる人はカッパ着てたり、何も持って来てない人は落ちてるゴミ袋とか体に巻き付けていたんですよ。
それぐら寒くなる。

真夏といえど、開催する場所や天候次第では、夜になると吐く息が白くなる事さえ、想定しなくてはいけません。

で、まあ、この程度なら、まだいいんですよ。
(よくないけど)

そこに、雨風等、天候悪化が重なると過酷さが増します。
それ相応の準備が無いと、イベントを楽しんでいる事なんて出来ない、悲惨な結果になりかねません。
泥んこにもなってしまいます。

1997年のRAINBOW2000や、同年の第一回目フジロックへ参加した方は、野外レイヴ・フェス最大級の過酷さを経験してると思うし、今や笑い話なレベルだけど、あの時は大変だった。
運営側も客も、悪天候時の対応とか、ノウハウなんて少ない時代だったし。
1997年のRAINBOW2000は、YouTubeでも動画が幾つかアップされているので、視界が5,60メートル程度の雨風の中での過酷さの一端が感じ取れると思います。

2006年、石川県白山での「虹の祭り」へ行った時は、スキー場の頂上付近での開催で、途中、雨風が強くなって、特に風が突風レベルでテントが飛びかけて、ずっと抑えながらテントの再固定したり大変だった。

去年参加した、RAINBOW ASOは開催が10月。それも阿蘇山という事で、それなりの想定で準備したけど、若干の甘さを感じたし。テントの中で長袖セーター着てシュラフに入っても、それでも寒かった。。。天気が良かったのが救いでしたけど、これで悪天候になってたらと思うと、ゾッとします。

野外レイヴ・フェスである以上、何もかもが天候、、、自然次第なんです。
そして、雨が降ろうが風が吹き続けようが、「オレは楽しむぜ」という大前提が必要なんです。
その大前提の為に、個々の野外レイヴ・フェスに合わせた準備が必要なんです。

そして、その準備から既に、野外レイヴ・フェスが始まってるのです。
ここから楽しめないと、野外レイヴ・フェスじゃないんですよ。

それにね。
野外レイヴ・フェスは、何も大音響のステージばかりがメインじゃないんですよ。
有名なアーティストがメインでもないんですよ。

テントエリアや開かれた場所で、友達や家族と音楽そっちのけで遊んでいる人達だって沢山います。
自分達で持ち寄った曲を掛けて盛り上がってる人達さえいます(笑)

沢山のアクセサリー系ショップや、綿や麻を中心としたオーガニック系衣服、地元ならではの食材から色々な食べ物が集まるフード。そんな沢山のお店を巡って、おみせの人達と話をするのも、これまた楽しい時間。

カレー屋をハシゴするなんて、野外レイヴ・フェスの基本中の基本ですよ(違)

また音楽とは違った、社会問題や色々な事についてディスカッションするブースもあったりして、そういう場所に顔を出して、普段、きっと出会う機会さえないはずの人達と出会って、話を聞き質問してみるのも良い経験になるでしょう。

夜は夜で、ステージから聴こえて来る音をBGMに、ねっ転がって星空眺めるなんて、最高の贅沢でしょう。

イベント中、一切ステージに行かなかったとしても、楽しめるはずなんです。

自分達で「楽しみ」を見つけるんです。
アーティストのライブやDJは、そのお手伝いしているようなもんです。

それが、野外レイヴ・フェスの一番の魅力だと思ってます。

話を、元ネタの記事に戻しますが、、、
こういう経験をしている自分だと、少なくともモノ心ついて、自分でアレコレ考えられる歳になるまでは、、、少なくとも小学生低学年を過ぎるまでは、連れて行きませんね。

逆に、小学生も低学年を過ぎれば、毎年、必ず何処かの野外レイヴ・フェスに連れ出すと思います(笑)

そして、子供と行く以上、その子供達と、どうやって「楽しめるか」を見つけたいと思う。
もちろん、上記のような暑さ寒さ天候悪化等、色々な条件を考えて準備をする。
準備をする時は、子供にも説明して、子供にも考えさせて準備させる。

そこから、野外レイヴ・フェスの楽しみが始まってるんだから。

アレが必要、これも持って行く。
でも、そんな沢山の荷物は持っていけないよ、どれにする。
こういうのも楽しいじゃないですか。

なんかさ、テントエリアとか広い芝生のような場所でね。
子供達が、ハシャイで走り回って転けたり。
綺麗なアクセサリーとか、美味しそうな食べ物に釘付けになってたり。
そういうのを目の当たりにしてるとね。
TVとかゲームとかインターネットが無いと遊べないような、こんな御時世だからさ。
年に1回ぐらいは、こういう場所に連れて来るっていうのも、良い刺激になると思うんですよね。

普通のアウトドアだと、せいぜい家族単位でしか行動が無いけど、野外レイヴ・フェスだと、現地で沢山の人達の中で過ごす事になるので、また一般的にアウトドアとは違う経験値があると思うんですよ。

まあ、問題は連れて行く親の態度であるのは確かで、こういう問題がネジ曲がって、野外レイヴ・フェスが悪い、設備や対応が悪い、みたいな方向にだけはなって欲しくないな。

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