日本一周一人旅アーカイブ 1992-1993 vol.38

日本一周一人旅アーカイブ

今から28年前。1992年〜1993年に掛けて、約2ヶ月間の駆け足で巡った日本一周一人旅を、当時の旅日記と残っていた資料、そして遠くなった記憶を頼りにアーカイブ化していきます。
ただ、さすがに記憶が曖昧なのと、28年前にもなるので、もう今は存在しない場所や建物、宿泊施設。また廃止された路線等もあるかと思います。また地図を載せている場合も、正確な移動ルート等を現していません。
アップしていく写真も、今から28年前のプリントをスマホで撮影しています。現在とは様子も変化している事でしょう。
このアーカイブ化していく情報は、全て28年前の情報となります。
当時の事を、旅日記をメインにして簡単にまとめて行きますが、もしかすると記憶違いな事を書いてしまう可能性がありますので、ご理解頂ければと思います。

1993年9月23日(木) / 晴れ

朝御飯は、チェックインの時に予約しておいた洋食バイキング。

湯田温泉駅までは歩いて15,6分ぐらい、途中で郵便局に立ち寄ろうと思ったけど、郵便局は9時にならないと開かないし、湯田温泉駅には9時31分の特急『おき』に乗るつもりだったので、郵便局が開くまで待っていると、時間が微妙。。。

仕方なく、郵便局はパスして駅へ。
(そもそも、今日は祝日だというのを忘れていた、、、)

湯田温泉駅に到着すると、意外にこじんまりとした駅だった。
湯田温泉自体は、山口県を代表する温泉の1つだと思うんですけど、駅は単線ホームしかなくて、ひっそりしていました。

駅前に狐?の石像があった。

湯田温泉駅には10時43分に、SLやまぐち号が到着して、それに乗っても良かったのですけど、そうすると途中下車する津和野で30分ぐらいの空き時間しかないので、何も出来なくなってしまいそうだったので、1時間早い電車にしたのだ。

特急が駅に着いて、湯田温泉の玄関口だち人が降りるかなと思っていたら、全然降りない。
9時31分に湯田温泉駅を出発して、結局、1時間ちょっと、津和野まで立ちっぱなしだった。

津和野駅に到着して、どうしようかなと思っていたら、レンタサイクルが目に止まった。
観光案内所で周辺地図を貰ったら、そこそこ自転車で回れそうなので、レンタサイクルで津和野巡りをする事に。

荷物も預かってくれるので、ロッカー代も節約(笑)

大通りの方へ出る前に郵便局があったのですけど、閉まっていた。。。ここで今日が祝日だった事に気が付きました、、、仕方ない。。。

そのまま大通りの方へ出ると、城下町な雰囲気になって来ました。
道の両側にある水路には、綺麗な水が流れていて、中では鯉が泳いでる。
なんだか不思議。

まずはカトリック津和野教会へ、城下町な雰囲気を抜けて行くと、突然と目に飛び込んでくる十字架と、ゴシックな建物が街の雰囲気と対照的。

カトリック教会から少し離れたところに、森鴎外旧宅西周旧居があります。

再び駅の方に戻って、今度は駅の裏側に回って、ちょっとした山の方へ。
光明寺というお寺の脇道から登山道、とまではいかないけれど、自転車では登れないほどの急斜面の道があるので、下に自転車を置いて登っていくと、乙女峠マリア聖堂に到着。

山の中にポツンと佇むマリア聖堂は、キリシタン殉教の地である乙女峠に建てられた聖堂。
悲しい歴史です。

用意された封筒と紙に願い事?を書いて、マリア像の足元の箱に入れる〝神への祈り〟みたいなものがあったので、一言書いて入れた。
封筒の中にはカードが入ってあって、これは持って帰れるみたいだった。

マリア聖堂周辺には遊歩道もあって、殉教者のお墓もある。

帰り道、坂の途中で手作りわらび餅やところてんのお店ほ見つけた。
下まで降りると、シスターらしき方が、お祈りの言葉?を唱えながら落ち葉掃除をしていたので、挨拶をして駅に向かう。

津和野駅に戻って来て、自転車を返して荷物を回収。

駅にある立ち食いそば屋さんでお姫ご飯。

津和野駅から益田駅には、12時55分の特急に乗るけど、時刻表を見ていたら12時30分にSLやまぐち号が到着するみたい。
12時55分の特急の改札には早いので、駅員の方にお願いして、一旦、ホームに入ってSLがやって来るのを待ちます。

SLやまぐち号を牽引するのは、C57機関車。愛称は〝貴婦人〟。
無骨な機械の塊である蒸気機関車だけど、貴婦人という名がつくように、SLらしくどっしり迫力はあるけど、凄く綺麗なフォルムをしている。

以前、SLやまぐち号には乗った事はあるんですよねー

写真を撮って再び改札を出る時、SLやまぐち号の乗客と間違えられた。。。

さて、私の乗る特急が入線して来る時間になったので、改めて改札からホームへ。

すると、SLやまぐち号が乗客を降ろした後も、仕事をしていた。
最後尾のデッキが付いた車両を、SLやまぐち号が引っ張って入れ替えをしていた。こういうのを見れるのも楽しいね。

その後、SLやまぐち号が駅構内の転車台に乗った頃、私の乗る特急がやってきた。

12時55分、津和野駅を出発して益田駅へ。余裕で座れた。
再び、日本海側へ戻って来た。

このまま日本海側の山陰本線を通って下関まで行くつもり。
後々の予定を考えると、今日中には九州に入っておきたいかな、、、

ここから特急『いそかぜ』に乗って、いっきに九州入りの、小倉駅まで、、、と行きたいところなのですが、時刻表を見ていると、普通電車で長門市駅までは先行して行けるっぽい。

特急『いそかぜ』は、2005年に廃止され、これにより山陰方面から九州へ乗り入れる特急・急行が無くなってしまいました。

益田駅で2時間近く待って特急に乗ってしまうのも良いのですけど、長門市駅まで先行してから特急に乗るのもありかな、と。

特急券も距離によって値段が変わるので、普通電車で先行して移動距離を浮かせる計画。

それでも益田駅で1時間半ぐらいの待ち時間。
時間も中途半端で、バスとかに乗って何処かに行けるほどの時間も無いので、駅周辺をブラブラ。

そして普通電車で長門市駅まで、海沿いの景色は、やっぱり綺麗だねえ。

長門市駅で20分ほどの待ち時間で、特急『いそかぜ』に乗り込む。

途中、時間も夕刻に近付いて来て、海と空、そして雲がオレンジ色になって来て、とても綺麗でした。

そして、山陽本線との合流地点、下関駅に到着。
下関駅は、今まで何回か通った事あるんですけど、大概は夜だったりして、まだ明るいうちに下関駅に着いたのは初めてかも。本州の西の果て、という感じで、駅の雰囲気とかも好きだな。

下関駅を過ぎて数分で、関門トンネルに入る。
関門トンネルも数分、あっという間に過ぎて、いよいよ九州入り。

門司駅を過ぎて、小倉駅で下車。
ここから特急『ハイパーにちりん』に乗り換えて、博多駅へ。
新幹線にすりゃ、少しは早く博多駅に着いたよな、失敗した。

特急『ハイパーにちりん』は、1995年に廃止され、現在は『にちりんシーガイア』として博多〜宮崎空港間を運行しています。

今日は、けっこう移動したなー
19時半ぐらい、博多駅前の『博多第一ホテル』に転がり込む。

『博多第一ホテル』は、2020年4月に閉店されたそうです。博多駅から直ぐの場所で利便性も良かったと思うのですが、新型コロナウイルス感染拡大の影響でしょうかね、、、残念です。

夜は、熊本で会う予定をしている、知人の冨田さんへ電話。

移動距離 : 約389km
湯田温泉 〜 湯田温泉駅 〜 津和野駅 〜 カトリック津和野教会 〜 森鴎外旧宅 〜 西周旧居 〜 乙女峠マリア聖堂 〜 津和野駅 〜 益田駅 〜 長門市駅 〜 下関駅 〜 小倉駅 〜 博多駅

注意 : Googleマップ仕様の関係上、下車等せず通過した地点も記載したルートになっています。また、当時の正確な移動ルートを再現しているものでもありません。〝大凡〟のルートになります。


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