「Sleeper Hallucination Camping #09」終わりました

「Sleeper Hallucination Camping #09」

ライブが終了致しました。
雨が降ったり止んだりと、生憎の天気でしたが、お越し頂いたみなさま、ありがとうございました。
このライブに誘って頂いた、西田彩さん、ありがとうございました。
そして、この素敵なイベントをオーガナイズされている、杉原(@slonnon)さんをはじめ、FLOATスタッフのみなさま、お世話になりました。

このライブ、音は一切外に出さず、FMで飛ばしてラジオで受信して聴く、または用意してあるアンプにヘッドフォンを使って聴く、というコンセプト。もちろん、演奏する私達もヘッドフォンをしてライブをします。

これと似たようなイベント、そう、2年ほど前に「Le Placard Kyoto!!」というイベントでライブをして、色々と考えさせられた思い出深い印象があって、今回もヘッドフォンを使ったライブ。

そして、「The World's smallest garden vol.4」に続いて、西田彩さんとのコラボレーション。

密かに楽しみなライブ、ちっょとワクワクしながら当日がやってまいりました。


ちょっと早い時間にFLOATへ到着。
なんだか、ちょっとレトロで不思議な空間。

杉原さんはじめ、みなさんと御挨拶、、、んんん?

あぁ、あなたが、ここの主さんなんですね(爆)

ほどなく西田彩さんも合流してセッティグ。
二人とも、シンプルなセット、、、というか、西田彩さんがシンプルすぎる(笑)
ラップトップPCとサイレントギター。
私はいつものように、モジュラー1セット、ディレイとKP3。

この日まで、特に西田彩さんと打ち合わせとかは、なにもしていないんです。
このちょっとしたリハの時間で、雰囲気とか、「ちょっと、こんなふうにしましょ」みたいな、そんな簡単な話をするぐらい。

後は本番、その時の「自分が何をするのか」という、その瞬間を、自分自身でも楽しみに、そして緊張がライブを引き締めてくれるはず、、、と信じて(^^;;

リハも終わったので、二人して晩御飯。
FLOATのFood&Bar、まだカレーの準備が出来ていないということで、、、残念!!

しかたないので、二人して駅の方へ、雰囲気ある商店街を歩いていると中華料理屋さんが。
そこでラーメンしつつ、あれこれと注文。

戻ってくると、ライブも始まっている模様。
外に音が出ないので、ヘッドフォンしていないと、何時始まって何時終わったか、それが分からない(笑)

implant4組のみなさんや、お散歩カメラで御一緒だった方々も遊びに来て下さって、心強い。

最初、DRのVJ&ノイズのパフォーマンス。
VJの怪しさというか不思議さが面白かったです。
なんとなく見入ってしまう感じ。ヘッドフォンからはノイズのような、そうでないような音が。

続いて、びろうどねこ&やっさん。
びろうどねこの浮遊感たっぷりのヴォーカルと、やっさんのベースの音。すっごくアンビエントで、外でずーっと聴いていた。凄く気持ち良かったです。

映像が壁に投影されている。
河からの風が涼しくて凄く心地よいんです。

音もノイズ〜アコースティック〜アンビエント、、、と。

ねっ転がって聴いている人もいる。
凄くまったりと、ゆったりとした時間が流れている、とても不思議な空間が生まれていました。

ただ、途中で雨が降ったり止んだりがあって、、、それが凄く残念で。

そして、NoidはオーストリアからWeb生中継。
回線の関係で映像はコマ送りっぽくなってしまったのは残念でしたが、チェロを使ったノイズと言えばいいのか、この人でしかありえないであろうライブを繰り広げていた。

こういう「音」でさえ、海外では受け入れてくれる懐の深さというか、広さを感じました。

そんなこんなで、、、30分押しで、私達の出番。

西田彩さんのギターの音からスタート。
ギターの音が、まるでシンセサイザーのパッドの音のように広がっていく。
気持ちイイな。

私も、ゆっくりノイズの低域を入れてみたり、フィルターの発振音を入れたり。

西田彩さんが「上げて上げて」という合図で、モジュレーションを強くかけた、少し耳障りな音を入れつつ、、、ちょっとステップシーケンサーのテンポを上げて、、、フィルターの発振音が幾つか重なると、リズミックな感じになる、、、はずなんだけど、、、なんだか、そんなふうに聴こえない(^^;;

むーん。
そうかー、、、と思いつつ。。。

後半へ。
それならば、とステップシーケンサーぶん回しつつ、FM変調も突っ込んだ音でノイジーにして、ゆったり最後は静かにエンディング。

終わった後、西田彩さんと顔を見合わせて、、、「り、、、リズムがぁ」と。
反省、、、とほほ。

自宅で出ていた感覚の音は上手く出て来ず、逆に想像してなかった音が飛び出して来た、そんな感じのライブでした。

でも、基本は即興ですから、今、出していた音に嘘は無いんですよね。
このイベントの、ゆったりした雰囲気って、凄く影響されていたと思う。

即興っていっても、本当に現場で好き勝手に音を出しているわけじゃないんですよね。
イベントの内容を考えたり、自分の精神状態を考えたり、自分の使う楽器と向き合ったり、その中から自分なりのストーリーというか、コンセプトを導き出して、、、そういう準備はしていたんですよね。

でも、それが本番では、そう簡単に「音」となって、飛び出して来てはくれない。
難しいし、人前でライブする、、、というものとは別の緊張感も同時に受ける事になるんですよね、でもそれが、なんていうのか、自分には大切な事のようにも感じれるから、こういうスタンスで音を出そうと思うんでしょうけど。

そして、アンビエントって難しいよね。
作ろうと頭で考えて作った音とか曲って、まずアンビエントとはほど遠いものになっちゃう。
アンビエントっぽい、、、そういうものなら、今のシンセなりラップトップPCで、適当にノイズとパッドと環境音を出しておけば、誰でも作れてしまう。

既に人間が作り出した究極のアンビエント曲って、私、ジョン・ケージの「4分33秒」だと思ってるんですね。だから、アンビエントって、そうそう作ろうと考えて作れるものじゃないんだなぁ、と。

頭で考えるんじゃなくて、もともと体の中に持ってる感覚みたいなものを、自分の使う楽器で表現できたら、それが自分にとってのアンビエントなんじゃないのかな、と。

で、、、そんな理想には、とてもとてもほど遠いライブでしたが、そういう気持ちをこれからも持っていたいなと、改めて感じた時間でした。

西田彩さんは、この後、京都まで戻らなくてはいけないので、素早い撤収で一足先に会場を後に。
私も、最後のs l o n n o n + sonsen gocha baccoさんのライブを少し観て聴いてから、会場を後にしました。

s l o n n o n + sonsen gocha baccoさんのライブ、ノイズ的な音と即興で生み出すVJが摩訶不思議で興味深かったです。最後まで観ていたかったんですけどね、、、もう23時を回ってて、電車の時間もあるし、まあ、明日から仕事だし、、、

とにもかくにも、なんとか無事にライブが終了致しました。
また機会があれば、音を出したいと思います。

みなさま、ありがとうございました。

P.S.
写真を、Flickrの方にアップしました。宜しければ御覧下さいませ。

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