NAMM 2012 Winterを観て

幾つかのサイトをチラチラと覗いてて思った事など、つらつらと。

まぁ、シンセサイザーの限った話というか、感じた事。

まず、驚いたのがCASIOですよね(笑)
内容自体は地味ですけど、この御時世にわざわざ復活して来たCASIO。
その昔は、マニアックな音源を積んでシンセサイザーを発売してた。
YAMAHA、Roland、KORGの三大メーカーに押しつぶされる感じで、プロ向けのシンセサイザーからは撤退して、お子様向け「カシオトーン」が主体になってしまってた。

それが、突然、です。

問題は次の製品に続くかどうか、ですよね。
次、出すなら。もっと的を絞った機能で出して来て欲しいな。

あと、意外だったのがmoog。
10万を切ってくる、アナログシンセを出して来た。
こちらも、極めてオーソドックスでシンプルな仕様。
今時っていう仕組みなんて、全く盛り込まれていない。
でも、出音はmoogしている。

これを見て思ったんですけど。個々のメーカーが元々から持ってる強みだったりイメージだったり方向性だったりね、そういうのを特に日本のメーカーは捨ててしまったんじゃないのかと。

機能が豊富とか、音が良いとか、そんなの、全てにおいてソフトシンセの方が勝ってるのが、今の時代。
昔のようにハードシンセが売れる時代じゃない。

一番大切なのは、その「物体」を所有したくなる気持ちと、その「物体」から音を出したいという欲求、だと思うんです。それが、固有の「楽器」の魅力だと思うんですよ。

シンセに限らず、他の「楽器」全てにおいて。

moogの音が欲しいだけなら、ソフトシンセとかサンプリングで十分な時代なんですよね。

そうじゃなくて、音以前の話として、「moogのシンセ」から音を出したい、と。そういう欲求に答えられる製品を作れるのか、出せるのか、っていう、そこが問題で。

で、それに、moogは、頑なに答えてる。

この時代に、ずっと、延々とモノフォニックでアナログシンセ出してる。

あと、ガレージメーカーも含めて、やたらとアナログシンセとか、それ系のエフェクターが沢山と出てた印象。
プームが来てるって事もあるからかな。

面白い傾向だとは思うけど、何処か「アナログシンセ」は凄い、、、っていう妄想が先走ってる感がしてね(笑)

アナログシンセだしね、そこから出て来る音のバリエーションなんて、たかが知れてます。

安さと相まって、ダッーと売れた後、飽きられるのも早いかもなぁ、という危惧はあります。

安さっていうと、moogのもそうだけど、だいたい10万以下の製品が多かったように思う。
もう、世界的にも、その価格帯でないとビジネス出来ないんですかね。

しかし、KORGのような、あんな路線は賛成出来ないな。
ゴミばかり造ってる。
使い捨て楽器ばっかり。

10万前後の製品は自分的にも現実的に買える範囲だし、歓迎するんですけど。。。
それとは別に、30万とか40万クラスで凄く実験的に新技術導入した製品も観たかったなぁ、と。

各メーカーが、自分の「色」を頑なに守る、言わば「保守的」なシンセって、何時の時代にも必要だと思うな。シンセは電化製品じゃないんだから、「楽器」なんだから、無理して新機能付ける必要なんて、全く無い。

それとね、「実験的」で「先進的」なシンセと、その二刀流でいって欲しい。

あ、それと。
「PCもMIDIも打ち込みも使わず、とありますがそれについて何かポリシー・信条を教えてください
」というので、インタビューが届いていましたので、お答えしました。

http://theinterviews.jp/unyo303/2777547

ま、話半分で読んでやって下さい(笑)

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