Amazon Prime Video ルパン三世VSキャッツ・アイ

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相変わらず小ネタやくだらない事ばかりを、ついついSNSに書き込むばかりで、ブログを更新する気配が全くない感じではありますが (更新する〝気持ち〟だけは常に持ち合わせておりまするよw) Amazon Prime Video限定配信『ルパン三世VSキャッツ・アイ』(Amazon Prime Video)を気になって観てみたので、その薄い感想等を残しておこうかなと思います。

ざっくりした感想

細かい事を抜きにして1つのアニメ作品、約1時間30分の作品を見終わって、「その1時間30分を返せ」みたいな気持ちにはならなかったですし、ストーリーは良くも悪くも〝王道〟スタイルなので、エンターテイメントとして楽しめる最大公約数を盛り込んでると思います。

まあ、このコンセプトであれば劇場版に近い作品の時間が望ましいのかもしれませんね。。。

逆に、ルパン派とかキャッツ・アイ派みたいな分け方で観てしまうと、色々と不満やら評価が分かれる事になるんでしょうが、そんな事は百も承知の製作陣のはずなので、監督も脚本家もキャラクターデザイナーも声優陣も気にもしていないでしょう(笑)
(いや、ま、評価は気にはしているでしょうけどw)

ルパン側とキャッツ・アイ側、対等な関係ではストーリー展開も難しいですし、どちらかに比重を置かないと、結局、どっち付かずという作品にもなってしまいますからね。


声優陣も、現在召集出来る可能な限りのオリジナル・メンバーが集結していますが、まあ、ほぼ全員が演じるキャラクター年齢より遥かに年上なわけで、そりゃ漫画やアニメの中のキャラクターは歳をとりませんから(笑)、避けて通れない現実がそこにあるわけですw
個人的にはアニメ作品を観ている時に、キャラクターの声を当てている中の人の実年齢なんて、全く気にもしないのですが、そこらへんも色々と気になる方も多いようですね。

それでも、確かに落ち着いたトーンの声色になってしまう辺りは、どうしても好き嫌いが分かれてしまうでしょうかねえ。


今回の作品、一番難しく賛否両論覚悟の上での製作だったのは、やはり〝キャッツ・アイ〟の扱いだったでしょうかね。
そもそもTVアニメ化されたのが38年ほど前で、それ以降は単独作品としては何一つ新作アニメとして作られていないので、この38年間ほぼ時間が止まったままなんですよね、キャッツ・アイって。
(コラボでちょい出しはありましたがw)
逆にルパン三世は、TVシリーズや単発作品が3,4年間隔で新作が製作されているので、その都度アップデートされて来ている。

そのまま並べたら、どうしてもキャッツ・アイの方に違和感が出てしまうので、38年間の時をいっきにアップデートして、現代版ルパン三世と並んでも違和感ないキャッツ・アイに仕上げないと、という作業は、なかなか難しかったんじゃないかなぁ、と。

案の定、「見る影もない」、「オリジナルの良さが無い」という想定内の評価も沢山あるみたいですけど、そんな事を言い出したらルパン三世のアニメ版オリジナルPART Iの面影なんて、現代版でどれだけ残っている?、ってなりますからねw

その時代の製作陣が考えるスタイルで、全然OKだと思います。後は観る人の好き嫌いだけの話ですからね。

まあ、北条司さんの作風が、ほぼ無くなっているのは、確かに難しい判断であったとは思いますが。。。

ネタバレ的な感想

さて以下より、ネタバレを含みますので、予備知識無しで観たい方は、ここでとっととこのページを閉じてしまいなさいませ。

さて、観終わった感想をダラダラ書く。

ストーリーのベースは、キャッツ・アイ側を土台にしている印象がありましたね。即ち、キャッツ・アイ三姉妹の父親である、ミケール・ハインツを巡るストーリーが導入になってる。

キャッツ・アイのオリジナルどおり、父親であるミケール・ハインツの消息の手掛かりを得る為に、三姉妹は〝キャッツ・アイ〟として、画家であった父親のコレクションを収集している。
今回は、そんな作品の中で三連作として描かれた父の絵画を盗み出す事から話が始まる。

で、実は若き頃のルパンは、そのミケール・ハインツと一緒に〝仕事〟をしていたという設定で、そんなミケール・ハインツが描いた三連作の絵画には、ある秘密が隠されていて、その秘密をルパンは追いかけていた。

ここでキャッツ・アイとルパンが、〝ミケール・ハインツ三連作の絵画〟という同じ時間軸で交わって来る事になる。


問題はここからの脚本というか、演出。
キャッツ・アイとルパンが同じ時間軸で交わってからは、ストーリーがルパン側主導で動いていくようになってる感じがします。

比重がルパン側の方が大きい、という印象になりますね。

そこで、「キャッツ・アイが蔑ろにされている」と思う人も多いはず、特にキャッツ・アイ派なら、なおさらでしょうかね。

ルパンや不二子からは「子猫ちゃん」と呼ばれ続けるあたりで、嫌な気分になる人も多いんじゃないでしょうか。

ただ、終盤では少なくともルパンは「子猫」という言葉は使っていません。それは裏社会で生きる立場として、対等な関係になったという演出だと思ってます。
不二子は最後まで子猫扱いをしていますが、もしかしたら何かしらの嫉妬から、というふうにも考えられますね。

ここらへんは、最初に書いたように、ストーリーを展開していく上で、どうしてもシーソーのように、どちらかに比重をおかないと話が進まないので、こうなっているんだと思います。

製作陣は、ルパンよりキャッツ・アイが〝下〟とか、そんな意識は微塵も無いでしょう。

あと思うのが、怪盗・キャッツ・アイと泥棒・ルパン三世の違いを明確化しないといけないのかな、という。
キャッツ・アイは、別に金銭目当てでも名誉でも悪巧みする組織の陰謀を暴くでもなく、純粋に父親の消息を知りたいだけなんですね。そこは一途で、その為に怪盗・キャッツ・アイをしているわけです。

逆にルパンは、その時、その時で目的に凄く下心があるわけです(笑)、それで大変な思いを毎回するわけですね。

今回であれば、ミケール・ハインツの消息という部分はキャッツ・アイの持ち分だけど、中盤から後半の組織の陰謀を暴くという仕事はルパンの持ち分なんだろうと思うんですね。
そういう意味では、全体のプロットの比重がルパンよりになっているのだろう、と。

そもそも、キャッツ・アイ三姉妹が銃火器とか使いませんしね(笑)

なので、よくゲームであるような視点の違うプレイ、即ち同じストーリーで「キャッツ・アイ」に比重をおいた作品、というのも製作出来るとは思うんですよね。そういうのも観てみたいですよね。


ルパンと一番絡むのが、キャッツ・アイ三姉妹の末っ子、愛なんですよね。ルパンとは一番と年齢差が大きい状態にしている。

この辺り、キャッツ・アイの中でヒロイン的な役回りは次女の瞳だと思うので、ルパンと瞳が絡むシーンを沢山と観たかったなあ、という思いはあるのですが、瞳には恋人の熱海刑事(違)がいるのと、長女の泪にしても、この三姉妹は一途でクソ真面目なので、ルパンが不二子に言い寄るようなボケをかましても、たぶん誰も突っ込んでくれなくて、ふつーに〝ひく〟だけになってしまいそうな予感がするんですよね(笑)
それに、瞳や泪と絡むと、不二子のポジションがw、という。

ルパンから見れば、ある意味で子供にしか見えない、末っ子の愛と絡ませる事でストーリーを動きやすい状態を作り出しているのかな、と。実際にルパンは、当初は子供扱いするような台詞を言ってますからね。
そしてルパンと絡む事で、末っ子である愛が最後のピンチで、姉二人を従えて活躍する展開になるのは、子供扱いされていた立場から泥棒・ルパン三世と対等なポジションになったという感じで描かれていたように思います。

まあ、そもそも「キャッツ・アイ」は対等だ、というのがキャッツ・アイ派の意見ですから、このような演出自体に納得いかないのでしょうけども。。。
(だから、それではお話しが作れないからで、、、w)


さて、キャッツ・アイとルパン三世、両作品ともに刑事が登場しますね。

ルパン三世は、お馴染み昭和一桁生まれの仕事熱心な銭形警部。そして、キャッツ・アイは、追い掛ける〝キャッツ・アイ〟三姉妹の次女・瞳の恋人にして、そのキャッツ・アイ逮捕に燃える熱海刑事(違)。

そういえば、〝キャッツ・アイ〟三姉妹の瞳と熱海刑事(違)が恋人同士で、でも熱海刑事(違)は瞳の裏の顔を知らなくて、更に熱海刑事(違)が務める犬鳴警察署の向かいに〝キャッツアイ〟という喫茶店があり、そこに〝キャッツ・アイ〟三姉妹が勤めている設定について、今回の作品では何一つ語られていません(笑)

なので、元々のキャッツ・アイを知らない人が今回の作品を見た場合、「おい熱海刑事(違)、目の前にキャッツ・アイがいるじゃないか、何しとんねん」みたいな状態になるんじゃないかとw

この辺りの細かい前提条件は、あえて全てバッサリと切り落としているそうですね。そこはもうスルーして下さい、と。そこまで描こうとすると、何時まで経っても本編が進まなくなるからで、幾ら時間があっても足りないw

まあ、ちょっと熱海刑事(違)がドジっ子みたいな位置付けになってしまってますし、銭形警部に憧れている設定からの、銭形警部必殺技の〝投げ手錠〟(手錠に長い紐を付けて、勢いよく投げて、遠く離れたルパンの手首に手錠が掛かるアレ)を、熱海刑事(違)がキャッツ・アイに繰り出すシーンは、「ちょっとやりすぎwww」ってなりましたけど(笑)

で、、、あれ、瞳の恋人って、熱海刑事(違)でしたっけ?


ストーリー上、重要になって来る三連作の絵画。
特に最後に出て来る3枚目の絵がキーポイントになってる。

で、最後の最後に3枚の絵が並んだシーンを観て、「あれ?」って。
そのキーポイントになる3枚目の絵がね、直前までのシーンに登場していたものと、絵柄のある一部分が無くなっていたんですよね。

あれ、と思って。
改めて見返しても、最後の最後のシーン以外は、ちゃんとその一部分が描かれている。
が、最後のシーンだけ無くなっている、と。

で、「もしかして作画ミス?」(爆)、とか思ったんですけど、良く良く考えたら、ルパンからの最後のメッセージ。

【 最後の花束は〝愛〟へとかわる 】

ルパン三世VSキャッツ・アイ

「あー、なるほどね」と。
失敬、失敬。
作画ミス、なんて思ってしまって。

でも、この演出ってルパン三世の単独作品だったら、成立しなさそうな気もしますね。
ルパン三世の単独作品であれば、最後の3枚目の絵が2種類ないと成立しなさそう。

ただ、今回は最後がキャッツ・アイの視点に戻るので、そういうふうに〝見える〟演出だったとしても許されるのかな、とか思ってみたり。

でも、いや、待てよ、と。
作品中、伏線で3枚目の絵の中の一部が消える事を匂わせるシーンなり台詞があったかもしれない。

すると、ちょっと怪しいシーンはあるにはあるんですよね。
3枚目の絵を初めて目にするシーンと、その後に絵から三連作の秘密となる〝ストーン〟を取り出して、「絵の具の剥離を急がせろ」というシーン。

この2つのシーンでは、若干、その一部分に変化があるんですよね。ストーンを取り出す際、その一部分を削ったか何かしたのかな、という感じで。

でも、それ以降のシーンでも、その最後に消える一部分は描かれたままなので、やはり忽然と消えるのは最後のシーンだけ。

でも、それがハッピーエンドに繋がる流れになっている。

他にも何か伏線となってるシーンがあるのかなあ。


最後に絵面、ですかね。
これ、フルCG作品なんですかね?

顔のテカリというか、光の入り方に微妙な違和感ありましたけど、慣れれば問題なかった(笑)

それよりも、ルパンとかの肩から肘に掛けての服の描写は、あきらかに変に思う。妙に服のシワが何重にも入っていて、もはや服のシワでも影にも見えないゴムみたいな感じに見えてしまう。

あれは、CGであれセル画であれ、原画段階からの間違いのようにしか見えない。実際にルパンと同じようなジャケットを着て同じような動きをしても、あんなシワが何重にも同じ方向で出て来る事は無いと思いますよ。

あと、水とか煙の描写が、今ひとつですね。
なんか数世代前のゲームのCGみたいな。。。
まあ、水や煙の表現は昔から難しくて、その時代その時代に色々なアイデアで描かれてはいますが。。。もうちょっとどうにかなったんじゃないのかと。

あと、今回の作品に限らずですが、日本のCG作品って、奥行きをちゃんと描いているのに奥行き感が出ていない問題があると思ってて、そこは海外の作品と決定的に違うよなあ、と感じてます。

奥行きをしっかり描き切った後に、人の目に見えない部分は、ばっさり〝潰す〟大胆さも必要なんじゃないかなぁ、と。

ただ、特にCGだセル画だ、どっちが良い悪いっていうのは気にして無いので、細かい描写は気になりましたけど、ストーリーを楽しんで観ているぶんには、そんな違和感は感じませんでしたよ。

キャッツ・アイが再評価されても良いタイミング

そんなこんなで、話は最初に戻りますが、観る事に費やした時間が損をしたとは思いませんので、お暇なら観てみるのも良いかと思います。

個人的にはアップデートされた、久しぶりに動く(笑)キャッツ・アイ三姉妹を観れて良かったです。好印象でした。
キャッツ・アイの単独新作アニメ、観てみたいですね。

あとキャッツ・アイのアニメは、なんせ38年前の作品なので、知らない方も多いとは思うので、こちらもAmazon Prime Videoで全話視聴が可能ですし、YouTubeでも数話の視聴が出来るようです。

また、特にキャッツ・アイの前提情報のような知識が無くても、今回の『ルパン三世VSキャッツ・アイ』は普通に楽しめるので、特に気にしなくても大丈夫かと。

ルパン三世カリオストロの城?

超個人的思い込みネタなのですが、なんとなく『ルパン三世カリオストロの城』へのオマージュが散りばめられているような気がしているので、思いついたシーンを書いてみます。
(あくまでも自分勝手な思い込みですw)

・銭形登場シーンの〝埼玉〟と、その後の五ェ門の台詞
もうね〝埼玉〟だしねwww
で、五ェ門の台詞がカリオストロと全く同じなので、まさに、という感じがしました。

・渓谷を走る列車でのアクションシーン
これは微妙ですけど、カリオストロ冒頭の有名なカー・チェイスのアクションシーンと被るというか。

・愛と共にルパンが渓谷の河に飛び込むシーン
愛を抱きしめて頭を庇いながら落下して水中に落ちますが、カリオスロの最終番でルパンがクラリスを抱きしめながら頭を庇って湖に落下するシーンと被りました。

・愛とルパンの関係性
背格好も年齢差の雰囲気も、ルパンとクラリスを彷彿とさせますよね。愛とクラリスの性格は正反対ですがw

・若き頃のルパン
ミケール・ハインツと仕事をしていた頃の「駆け出し」ルパンと、仕事に失敗して命辛々逃げてハインツに助けられる回想シーンは、駆け出しだったルパンが調子に乗ってカリオストロの秘密に手を出して返り討ちに合い、命辛々逃げて幼いクラリスに助けられる回想シーンと被りますね。

・銭形警部がカッコイイ
ルパンを追い掛けて黒幕のアジトに乗り込み、その黒幕の正体を暴くシーンは、カリオストロで偽札製造の現場を押えるシーンと被って、「警察官の血が騒ぐ」「警察官の血がうずく」シーンになってますねー

・組織のアジトの地下
骸骨だらけのシーンや瀕死のルパンが逃げる為に奈落へ落下した先のシーンとか、カリオストロの生きて戻れない地下深いシーンと似てる気がしました。

・組織のアジトが崩壊した場所
舞台はフランスという設定なのですが、最後に組織のアジトの地下が爆破で崩落して、地上にも大きな陥没した穴が出来るのですが、そこが古代ローマ遺跡なんですよね。カリオストロでは最後、湖の水が無くなって、底から古代ローマの街並みの遺跡が広がる、という古代ローマ遺跡繋がり。

とまあ、パッと思いついたところで、こんな感じに思ってます(笑)
勝手に、ですが。

あと、余談ですが隠れキャラがいます(笑)

杏里 / CAT’S EYE 2023

最後に。
キャッツ・アイの主題歌『CAT’S EYE 2023』は、新たに歌録りしての再ミックスとマスタリングされましたね。

やはり、CAT’S EYEのドラムはSIMMONS、エレドラっすよね!!!

実際に六角形パッドのSIMMONS DRUMで演奏されている当時の映像。トップテンかな、懐かしい(笑)

追記

製作側で非営利目的で使用可能な【公式画像】とか、何点か用意して頂ければ、こういうブログとかでも利用しやすいんですけどねえ。例えばジブリなんかは「常識の範囲で利用可能」という感じで、大量の画像を公開していますしね。

舞台というか時代設定が1980年代前半なので、インターネットもスマホも登場しませんが、キャッツ・アイが使用している小型端末機が所謂〝PDA〟で、個人的にPalmとか使っていたので、「最高!」ってなってました(笑)
ただ、実際には1980年代にPDAは、まだ存在はしてなかったと思いますので、キャッツ・アイが当時の先端ITを駆使していた、という演出なのかな、と思ったり。

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