イラク日本人人質

色々と支離滅裂な情報が流れていましたし、今日も朝日新聞の朝刊(14版)に「遺体、香田さんとは別人」という一面見出しの傍ら、TVニュースでは「別に発見された遺体を、香田さんと断定」という情報が流れていた。
結果、最悪の事態になってしまった。


前回の日本人人質の場合、助かってからも一挙に「自己責任論」がヒートアップした。もちろん、日本政府の意図的な情報操作の賜物だったとは思うのですが、今回は殺害されてしまった。
これでは、「自己責任論」を被害者に向ける事が不可能となってしまった。死人に口無しです。
そこで、日本政府は必死になって日本国民の感情の矛先を“テロリスト”に向けようと必死になっているように思える。
アメリカがイラク戦争を自国民に肯定させようとした方法と同じです。
助かったら、それは自己責任で個人が悪い。死んでしまえば、殺害したテロリストが悪い。どっちに転んでも日本政府には責任が無いという事にしたいらしい。
テロリストを悪人に仕立て上げるのは簡単だし、テロという恐怖を道具にして、戦争を肯定し正当化するのも簡単です。ベトナム戦争で、あれだけ反戦運動が高まったアメリカ国民でさえ、これらの簡単な情報操作で戦争を肯定してしまいました。そして、また今、反戦運動が少しずつ起ころうとしています。
結局、国民も道具にしかずきないわけですよね、こうなると。
政府や権力者は、そういう感情を巧みに利用する。
それが許せない。

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