namekuji night

12月13日、implant4さんの「namekuji night」と題した忘年会が開催されました。
場所は、大阪は天満にある蕎麦屋さん。その名も「電気蕎麦」さんでの開催。シンセサイザー好きで、ノイズ系バンド「ドンラポスキエ」のメンバーさん達が始めた蕎麦屋さん。
店内にはライブにも使用される、ARP2600ARP QUADRAといったARP系ビンテージなシンセサイザーを展示してあるコーナーがあり、ただ展示しているだけでなく、店内BGMとして電子音が流されている。
とても蕎麦屋さんとは思えない異空間。
シンセサイザー専門店のimplant4さんの忘年会なので、ここはやはり、店からも遠くない電気蕎麦さんで開催が面白いのではないか? 更に忘年会の余興的なユル〜イ感じで、ライブもやってしまおう、、、という話に発展していったわけです。


さてさて当日。
忘年会は18時スタートですが、私の機材の仕込み(パッチング)時間が必要なため、1時間ほど前に電気蕎麦さんへ。
既にimplant4さんが店内でセッティングを開始していて、電気蕎麦さんも料理の仕込みをされている。
早速、カウンターにモジュラーどーんって置いて、一人ヘッドフォンしながらパッチング開始。
カウンター内で仕込みしつつも、「お客さん来る前に、写真撮らなきゃ」と、そわそわしていたしょこたんさんが面白かった(^^;;
それではと、とりあえずピカルミンだけでも鳴かしておこうと、♪ぴかぴかぁ連呼させる(笑)
パッチングも終了し、ミキサーに繋げて音を外に出して聴いてみる。
そんなこんなで18時、ぼちぼちと人も集まり始めた。
1ドリンクに1品料理と蕎麦付きで、チャージ料込み2,500円。飲み放題とかではないので、それ以上は普通に個人で注文。
それに4時間貸し切りで、店内でライブさせてもらえるのだから、2,500円はとても安い。
大丈夫かなぁ、採算?
電気蕎麦さんにも感謝ですよ。
18時半も過ぎて、そろそろライブもスタート。
まぁ、あくまでも忘年会なので、楽しくユル〜イく。
どっちかと言えば、シンセサイザーが好きで自宅では色々とやっていても、人前で披露した事が無いって人に、ぜひやってもらいたいって話もあったので、「誰か、やりたい人〜」ってノリでスタート。
トップバッターが始まる。
丁度、私は左スピーカーの真ん前に座っていた。
あれ、こっち、音が出た無いぞ。
直ぐに、PAやっていたimplant4さんのM氏に、手でバッテンを出す(笑)
あれ、ミキサーの方はレベル上がってるの?
もしや、、、スピーカーの電源コードを辿っていく、、、ものの見事にコンセントから抜けとる。。。
仕込みの時は、ちゃんと音が出ていたのに、、、椅子とか引っ掛けて外れたのかな。
とりあえず、コンセント入れたら問題無く音が出たので一安心。
そんなこんなで、ワイワイガヤガヤと進んで行く。
AKAI MPCを使う人、iPod(かな?)に入れたオケをバックにしてMS2000でメロディ弾く人、XP-60とM3でピアノソロを弾く人、ELECTRIBE・MXを使う人、CR-68とギターで歌う人、、、
人前で初めてという人も、「ヤバイ、すげー緊張。すいません、ビールください」とか、そんな感じで(笑)
途中で失敗しても問題無し。「もっかい最初から」でOK(笑)
ピアノ弾きな人にも話を振ると、弾いたりするんですけど鍵盤が61鍵仕様の機材だったので、「弾きながら、鍵盤足りないっす」と言いつつも、それなりに弾いてしまうからスゴイ(笑)
特に順番も決まってないので、まぁ、私に話が振られたらやればいいかなと思っていたら、「トリで」とか言われて、そんなふうに言われると変に緊張するではないですか!!
で〜
時間も21時半頃になって、私の順番になった。
直前、implant4さんで知り合って、5月のbpm3でも御一緒したN氏が到着。彼もライブをする予定だったのですけど、仕事の都合で来れなくなったという話になってしまっていたのですけど、ギリギリ間に合って駆けつけて来た。
そこで、「なんか、一緒にやりますか」と、突然そんな話になって。
こっちも、基本的に即興がベースなので、N氏も自由に音を入れたもらったらOKなので、その場で決定。
軽く自己紹介と、「今日のメイン機材のピカチュウです」。N氏も「このピカチュウ、世界に2台しかありません」と、妙な笑いをとりつつライブをスタート。
事前にiPod touchへ仕込んでおいた、911米国同時多発テロのニュース。当時のアメリカCNNやNBCの音声、日本国内でのニュースの音声を流し始める。
この音声はモジュラーにパッチングされていて、モジュラーが高速テンポでブン回ってる状態。そこからゆっくりテンポを落としていくと、音声が徐々に途切れ途切れになって、変なモジュレーションが掛かっているのも聴き取れるようになって来て、最後はパーカッションのような音に変化していく。そのあたりから、シンセサイザー系の音も入れていったり、エフェクターで音を飛ばしたり、あれこれと思いつくまま音を変化させて、音の出し入れをやって、ちょっとした展開を作って行きました。
バックでN氏がパッド系のシンセサイザーの音を、やんわり入れてて、良い感じです。
途中、突然N氏が「あれ、音が出ない」と。。。
実はN氏が使っていたシンセサイザー、音量のボリュームと電源スイッチが一緒になっている。音量のツマミを下げきったところで、ちょい回すと電源が落ちてしまう。
どうも、間違って落としてしまったらしい(^^;;
そんな事もありつつ、時間も22時に。
「じゃぁ、そろそろ、、、」とN氏に言って、、、
またモジュラーを高速にブン回して、♪ういいいぃぃぃぃぃーーーーーーんんんんん、と音程も上げてあげて、ぐでんぐでんにして終了。
N氏も、それに合わせて♪うにょうにょ鳴らしていた。
すると、電気蕎麦さんが、私らもライブしたいって。
おおおっ、それはもう、やってもらわなくては!!!
3人いる電気蕎麦さんが、今度は「ドンラポスキエ」としてライブ。
一人はリズムマシンやARP2600等、一人はARP QUADRAで鍵盤、一人はベース。
ノイジィーで混沌な世界を披露してくれた。


こういう音、最近はラップトップPC一台でやってる人ばかりだけど、ハードウェアの単体の楽器を複数使って出す音は、やはり有機的で、どんなノイジィーになっても耳に心地よい。
ドレミファとか五線譜とかコードとかメロディーとか、音楽の常識からは逸脱した世界だけど、電子音楽のアプローチの仕方の幅広さを感じる事が出来る。
これで、とりあえず全てのライブ終了。
後は、また普通に飲んだり食べたり。
同じくライブをされた方とか、何人かの方々に、「凄く良かったです」って声を掛けて頂いた。今度、一緒にやりませんかって、そんな感じでも言われたり。
いやぁ、、、なんとまぁ、、、有り難い事であります。
私がどうのこうのより、使ってる機材のおかげなのですが(^^;;、、、それでも、今までで一番良かったなと思えるライブだったので、正直に嬉しかったです、はい。自分のライブスタイルのベースが、ちょっとは形になったのかなぁ、と思える感じでした。
ちょっと携帯に電話が入って、外に出る。
で、また店内に戻ろうとしたら、5,6人のサラリーマン風の人達に呼び止められる。
?
「ここ、蕎麦屋さんだよね、入れる?」
えーと、、、もう貸し切りの22時過ぎてるし、忘年会もライブも終わってるけど、、、
まだ、店内の機材そのままだし、店内では機材で遊びまくってるし、、、(笑)
ちょっと待って下さいと、とりあえず電気蕎麦さんにバトンタッチ。
小腹も空いてて、美味しいという話の、だし巻き玉子と、豚キムチ炒め注文していたので、それを食べつつ、撤収作業。
最後はimplant4のお二人と、私ら残った3人で、もう普通の客として一服。
ふー、お疲れさまでした(笑)
そんなこんなで、implant4忘年会は終了致しました。
来年、2月あたりに新年会も決定?のようです(笑)

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