『EXPO 2025 大阪・関西万博』という現象は何だったのか

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EXPO 2025 大阪・関西万博』という現象は何だったのか

なんなんでしょうね(笑)
ホント、なんだったんでしょうね(爆)

、、、と改めてシミジミと思うぐらい、開幕前と開幕後での世間の無責任な評価がひっくり返った184日間でしたよね。

私は1日券1回+通期パスを利用して、計19回の万博でした。

感想を一言でいうと、「やたらめったら楽しかった」。
誰かが楽しかったからではなく、私自身が「楽しかった」。
これに尽きますね。

以下、適当に想う事をつらつら、取り留めもなくダラダラと箇条書きで書き残しておきます。
10年後ぐらいに、「10年前、万博行ったよなー、どんなんだったかなー」と、見返す自分用ログとして(笑)

大阪・関西万博、コトの発端は2014年。
故・堺屋太一氏の「大阪で再び万博を」と声が上がり、その話に当時の大阪府知事・松井一郎氏と、大阪市長だった橋下徹氏が賛同、日本政府や海外へのロビー活動を経て、2018年に大阪市への誘致が決定。
それから大阪の都市基盤の整備も含めて投資が加速して、2025年の万博が実現しました。

「大阪で再び万博を」から、11年の歳月が流れました。

借金だらけで財政破綻寸前では?、なんて言われ方もしていた大阪からは想像も出来ません。
森記念財団都市戦略研究所の『日本の都市特性評価』ランキングで、大阪市が5年連続1位という評価も、万博誘致を契機にして大阪の政治・経済が好転していった事を物語っていると思います。

こういう事は、大阪に住んでいないと感じれない部分だと思います。
10年前、20年前から考えると、随分と大阪は変わりましたよ。
良くなったと感じます。

大阪生まれの大阪育ち、55年間の人生を大阪市で暮らして来た私ですが、実際のところ万博には特段の興味・関心はありませんでした。
もちろん開催自体は賛成でしたし、予算なんてケチらず1兆円ぐらいドーンって使えや、っていうぐらいの気持ちでした(笑)

万博開催が近付いても、大阪市内が万博一色になるのかなと思っていたんですが、見聞きするのは批判的な情報ばかりで、普段の生活をしている限り、そんな万博な情報は目にも耳にする事もないぐらい平穏な感じだったので、近所での開催ですから「まぁ、1回ぐらい行っとく?」程度の感じでした。

潮目が変わったのは4月末。
「イタリア館の展示が凄いらしい」という情報から、万博はともかく「イタリア館には行ってみたいよね」という話になって、まだこの頃はイタリア館の公式アプリから直接、日時の予約が出来たんですよね。万博サイトの抽選を通さず、直接予約を決め打ちが出来た。

そこで5月末にイタリア館の予約を取って、それから万博1日券を購入して初万博したんですよね。

そしたら、「あれ、これは1回だけというのは勿体無いぞ」と感じたんです。
1回だけでは到底、万博会場内の全てを巡る事は不可能なわけですが、そういう意味ではなく、単純にこんな面白い場所、1回だけ来て終わり、ってのは勿体無い。

だいたい自宅から東ゲート到着まで、1時間も掛からない場所に住んでて、こんな機会なんて、もう二度と無いよな、と。
近所のコンビニへ行く感覚で、万博へ行ける距離なんですよ。

そして通期パスが5月末までは6,000円OFFって言うじゃありませんか。

これはもう「通期パス買おう」って話になって、6月から本格的に万博へ行くようになった。
、、、と言っても、行けるのは週末ぐらいですし、土曜日は仕事の日もありますし、日曜日とかだと「明日仕事だしなぁ」っていう社畜魂全開になったり(笑)、平日会社終わりも2,3回ほど万博に行きましたけど、職場が京都なので最短でも万博到着が20時前で、ちょっとでも電車とか遅れると滞在時間がほとんど無い、みたいな感じだったので、なかなかガッツリと時間を取って万博へ行く日は、そんなに多くなかった。

通期パスで行き始めた最初の頃、6月とかは午前中からはしんどいから午後からばっかりで行ってたのですが、今から思えば勿体なかったなぁ、と(笑)

週末の土日と盆休みがメインで、平日数回、そんな感じで計19回となりました。

とりあえず海外パビリオンをメインに巡ろうと、という感じで動いてました。

2ヶ月前抽選は3,4回ぐらいはトライしたんですが、全日程全抽選枠を落合陽一『null²』一択にしていたんですが全敗(笑)
7日前抽選は、たぶん7,8月あたりで合計5回ぐらい当たって、『null²』以外のシグネチャーパビリオンとか、ハンガリーとか幾つか行けたんですよね。
あと、3日前先着でも2,3つぐらい取れたけど、後半は競争も激しくなって万博予約サイトのポンコツと合わさって、夜0時を回ってからの話となるので、「眠いし、もういいや」って参加はしてませんでした。
当日予約も7月辺りまでは、2,3回はゲット出来ていたんですけど、こちらもだんだんと難しくなってきて、スマホいじるのもメンドクサイなー、って感じになって来たので、こちらも後半はやってなかったです。

まあ、万博会場全体で見ると、予約無しで入れるパビリオンや施設の方が圧倒的に多いので、別に予約が取れなかったから残念、とか言う気持ちには全くならなかったですね。

あと、なんといっても食べ物ですよ。
もしかして、「これって、フードフェス?」って勘違いするほどの、食の祭典でもありましたよね。後半になるにつれて、元々フード系の販売をしてなかったバビリオンとかも、次々とフードを出して来たりしましたよね。
出来るだけ、海外パビリオンのレストランやテイクアウト狙いで飲食も巡ってました。凄く美味しいのもあれば、味付けは塩だけとか、塩さえ使ってないのでは焼いただけ?、みたいな料理は現地ままな感じなのかなー、と思ったり、色々と美味しさと面白さがありました。
まー、おかげで万博貧乏状態でしたけどね(笑)

ぶらぶらと万博会場を散歩していると、野外のポップアップステージや各パビリオンのステージで色々なイベントやライブをやってましたから、「あれ、なんかやってる」と立ち止まって眺めるだけでも楽しかったですよね。
中盤辺りからは幾つか特定の海外パビリオン(笑)で、ゲリラ的なDJイベントみたいな事もやり始めて、好き放題にやってるなー、楽しそうだなー、うぇーい、みたいな感じは日本じゃないみたいで楽しかったですしね。

そして、想像の斜め上を飛び越えていった〝大屋根リング〟。
ゲートを潜って万博会場に入ると、遠くに大屋根リングが見えて「大きいねー」ってなるんですが、歩いて近付いていくと「まてまて、なんやコレ」って(笑)

「とんでもないもの、造ったやないか」、大きいにもほどがある(笑)
この時点で、万博優勝っていう気持ちにさせてくれる(爆)

朝から晩まで、そして184日間。
これでもか、っていうぐらいのコンテンツ満載で、同時多発的にイベントも発生するので、1回の万博以前に自分の体一つでは、とても足りないほどの万博でした。

個人的な思い出、、、そうですねえ。
とにかく駆け足で巡っていたので、記憶も曖昧なんですが、、、とにかく情報量が多すぎる万博会場でしたからね。

シグネチャーパビリオンの1つ、落合陽一さんの「null²」には凄く行きたかったのですが、基本的に完全予約のパビリオン。2ヶ月前抽選の希望5枠に全フリを3回ぐらいしましたが全敗。7日前抽選も希望5枠に全フリをした事もありましたが、とにかく連戦全敗。当日予約も万博システムのポンコツぶりにエラーで弾かれまくって勝負すらさせてくれない。

そんな中、朝9時入場予約を取っていた日、朝9時台のみインスタレーション・モードを先着入場をやっているらしい、との情報で入場一番でnull²を目指して歩いて、やっとインスタレーション・モードを体験。
しかし、それ以降、やはり抽選も当日予約も連敗する中、突如ウォークスルー・モードが誕生。どうもnull²館内を歩いて通り過ぎるだけ、というモードらしい。少しでも多くの人を入館させてあげたいという落合さんのアイデアだと思うのですけども、たまたまウォークスルー・モードをスタートした次の日に万博へ行ってて、時間を見たらウォークスルー・モードが始まるタイミングだったので、急いでnull²に向かって列に並んで、そのままウォークスルー・モードを体験。

残すはメインのダイアログ・モードなんですが、これはもう諦めてました。ただ、X(旧twitter)のnull²公式アカウントで『ベストフォト』コンテストを実施していて、null²に関連する写真や動画をXに、指定されたタグを付けてアップすると、当日の夕方に『ベストフォト』コンテストで選ばれた3名が、その当日の18時50分枠のダイアログ・モードにご招待、というのがあって。
なんとなく過去に撮影したnull²の建物の写真とか、2,3回ほどXに投稿していたんですよね。もちろん選ばれる事もなくて。

そんなある万博に訪れていた時、午前中に『ベストフォト』コンテスト用に写真をXに投稿していたんですが、まあ、そんな事も忘れてパビリオンに並んでいたら、突然、null²公式アカウントさんからDMが届いて、『ベストフォト』に選ばれました、と。
いやぁ、驚いた。。。更に、その18時50分という時間、たまたま当日予約で福岡伸一さんの「いのち動的平衡館」の予約を取れていたんですが、そりゃもうキャンセルですよ(笑)
で、時間になってnull²へ行ったら、たまたま前の方が同じく『ベストフォト』コンテストに選ばれた方で、お互いに写真を見ながら「null²の予約って当たりませんよね〜(笑)」なんて話をしてました。

これで、なんとnull²の3モード全て、結果的に一切の予約当選する事なく巡る事が出来たという。
あぁ、、、2ヶ月前抽選の希望5枠に全フリとか、返して欲しい。。。(笑)

あと、色々と思い出みたいな事もあったと思うのですが、思い出しら追記します。

私が駆け足で巡ったパビリオンや施設等々。(順不同)

赤い囲みが訪れたパビリオンや施設。青丸印は飲食中心に何かしら買い物した所。
🏛️ 日本館
🏛️ 大阪ヘルスケア・パビリオン (フリーエリアのみ)
🏛️ 関西パビリオン
🚽 トレイ5 (2億円トイレ,米澤館)
🏛️ TECH WORLD (台湾)
🏛️ 東ゲート
🏛️ 飯田グループ×大阪公立大学共同出展館
🏛️ ORA外食パビリオン『宴~UTAGE~』
🏛️ BLUE OCEAN DOME
🏛️ EXPO メッセ「WASSE」
🏛️ 西ゲート
🏛️ 未来の都市 (シアター付き)
🏛️ フューチャーライフヴィレッジ
🏛️ ギャラリーWEST
🏛️ 風の広場マーケットプレイス
🏛️ EXPO アリーナ「Matsuri」(EXPOピクニック)
🏛️ 西ゲート マーケットプレイス
🏛️ レイガーデン
🏛️ ギャラリーEAST
🏛️ チェコ館
🏛️ マルタ館
🏛️ 北欧館
🏛️ トルクメニスタン館
🏛️ バーレーン館
🏛️ 中国館
🏛️ ブラジル館
🏛️ オーストリア館
🏛️ コロンビア館
🏛️ ポルトガル館
🏛️ EXPO ホール「シャインハット」(野外プロジェクションマッピングのみ)
🏛️ カナダ館
🏛️ UAEアラブ首長国連邦館
🏛️ カタール館
🏛️ ベトナム館
🏛️ ロボット&モビリティステーション
🏛️ フランス館
🏛️ アメリカ館
🏛️ フィリピン館
🏛️ マレーシア館
🏛️ ペルー館
🏛️ モザンピーク館
🏛️ ヨルダン館
🏛️ ネパール館
🏛️ ルクセンブルク館
🏛️ ドイツ館
🏛️ 韓国館
🏛️ アゼルバイジャン館
🏛️ 夜の地球館
🏛️ モナコ館
🏛️ トルコ館
🏛️ タイ館
🏛️ スペイン館
🏛️ サウジアラビア館
🏛️ オーストラリア館
🏛️ インドネシア館
🏛️ バーラト館 (インド)
🏛️ ウズベキスタン館
🏛️ バングラデシュ館
🏛️ セネガル館
🏛️ エジプト館
🏛️ 欧州連合館 (EU)
🏛️ バルト館
🏛️ アルジェリア館
🏛️ カンボジア館
🏛️ チュニジア館
🏛️ チリ館
🏛️ ベルギー館
🏛️ イタリア館
🏛️ シンガポール館
🏛️ ブルガリア館
🏛️ オランダ館
🏛️ オマーン館
🏛️ ハンガリー館
🏛️ ポーランド館
🏛️ ルーマニア館
🏛️ 英国館
🏛️ アンゴラ館
🏛️ 河瀨直美「Dialogue Theater いのちのあかし」(フリーエリアのみ)
🏛️ 中島さち子「いのちの遊び場 クラゲ館」(フリーエリアのみ)
🏛️ 石黒浩「いのちの未来」
🏛️ 福岡伸一「いのち動的平衡館」
🏛️ 河森正治「いのちめぐる冒険」(超時空シアター,ANIMA!)
🏛️ 落合陽一「null²」(ダイアログ,インスタレーション,ウォークスルー)
🏛️ コモンズ館 A
🏛️ コモンズ館 B
🏛️ コモンズ館 C
🏛️ コモンズ館 D
🏛️ コモンズ館 E
🏛️ コモンズ館 F
🏛️ 文明の森
⛲️ ウォータープラザ (水と空気のシンフォニー)
🏛️「空飛ぶクルマ」デモフライト (ウォータープラザにて)
🚎 eMover (万博会場内・外周バス)
🏛️ 静けさの森
🏛️ 水と空気のスペクタクルショー「アオと夜の虹のパレード」(大屋根リングから)
🎆 JAPAN FIREWORKS EXPO (EXPO Thanks 花火)
🏛️「One World, One Planet.」(ドローンショー)
🏛️ 大屋根リング

入館は出来ませんでしたがレストランには入ったパビリオン。

🏛️ クウェート館
🏛️ セルビア館

残念ながら入館出来なかった(しなかった)パビリオンや施設。

🏛️ アイルランド館
🏛️ スイス館
🏛️ モビリティエクスペリエンス「空飛ぶクルマ」
🏛️ 空飛ぶクルマステーション
🏛️ 宮田裕章「Better Co-Being」
🏛️ 河瀨直美「Dialogue Theater いのちのあかし」(メイン)
🏛️ 中島さち子「いのちの遊び場 クラゲ館」(メイン)
🏛️ 小山薫堂「EARTH MART」
🏛️ GUNDAM NEXT FUTURE PAVILION
🏛️ PASONA NATUREVERSE
🏛️ ガスパビリオン おばけワンダーランド
🏛️ 大阪ヘルスケア・パビリオン リボーン体験
🏛️ 大阪ヘルスケア・パビリオン モンスターハンター ブリッジ
🏛️ NTT Pavilion
🏛️ 三菱未来館
🏛️ パナソニックグループパビリオン「ノモの国」
🏛️ 住友館
🏛️ 電力館 可能性のタマゴたち
🏛️ ウーマンズ パビリオン
🏛️ EXPO ナショナルデーホール
🏛️ EXPO ホール「シャインハット」(ホール内)
🏛️ ミャクミャクハウス
🏛️ フェスティバルステーション
🏛️ 国際機関共同館
🏛️ 国連パビリオン
🏛️ 国際赤十字・赤新月運動館
🏛️ 万博サウナ「太陽のつぼみ」
🏛️ よしもと waraii myraii館

んー
私が訪れた中での超個人的なパビリオン、ベスト5を選ぶとすると、、、
ちょっと順位とかは無いんですが、、、

・アンゴラ館
長めの映像1本と、ちょっとした展示ぐらいだったと思うので、地味といえば地味なんですが。なんて言うのかな、背伸びをしてないというか、ありのままの自国の問題と、どう向き合って解決して来たか、という内容で素直に万博のテーマから導き出されているように感じられて、好感が持てたんですよね。そしてレストランのフードも途中から有名シェフが監修に入って美味しかったですし、ライブステージも陽気で楽しかったですからね。

・ドイツ館
パビリオン全体の造りとしても空間的に綺麗でしたし、展示内容もアカデミック感とエンタメ感のバランスも良くて、ハイレベルだったように思います。ただ展示内容のボリュームが凄くて、1つ1つじっくり観て回ろうと思ったら、けっこう時間が掛かるのが難点だったかも。ステージで謎のカラオケやっていたのも面白くて、ドイツ館から♪およげ!たいやきくんが聞こえて来た時は、「なんでやねんwww」ってコケそうになった。ドイツのレストランにも入ったけど、あれはまさにビール呑みのレストランですな。

・イタリア館
まあ、これはね。。。良くも悪くも、、、的な(笑)
2015年ミラノ万博の「お返し」だったと思うんですよ。イタリア自国開催でテーマが〝食〟だったミラノ万博において、開催国イタリアを抑えて一番人気だったパビリオンが日本館。日本の文化と日本食が圧倒的人気で、7,8時間待ちにもなっていたらしくてね。だから、この日本の大阪関西万博で一番人気を狙っていたと思う。そして、テクノロジーやAIの時代において「文化で圧倒」してくれたイタリアには、あっぱれ、と言うしかない。
パビリオン、最初にあるギミックには「おー」って声が出そうになりますよね。

・石黒浩「いのちの未来」
8人のプロデューサーが手掛ける〝シグネチャーパビリオン〟の1つで、世界的なロボット研究の第一人者、石黒浩氏がプロデュースする「いのちの未来」パビリオン。事前情報も知らず、「最新のロボットやアンドロイドの世界が見れるのかな」と思っていたら、とんでもなかった。
近未来、AIやロボットが生活の中で当たり前になった時代。死を迎えるに当たって、今まで通りに自然な肉体の死を迎えるか、それともアナタの記憶をロボットにコピーしてアンドロイドとして生き続けるか、どちらかを選択出来る未来。
「あなたは機械人間になりたいですか」と、直球で問いかけてくる。マツコ・アンドロイドもびっくりですよ。

・落合陽一「null²」
こちらも〝シグネチャーパビリオン〟の1つで、メディア・アーティスト落合陽一氏が手掛けたパビリオン。建物自体に使用される素材製作から始まり、波打ち振動・鼓動する鏡のような外観のパビリオンの異様さは、全パビリオンの中でも際立っていたと思う。中に入ると天地が全面LED画面と鏡が敷き詰められていて、天井の映像が足元にも鏡で一面に映し出されて無限に下まで続くような錯覚、天井もその逆で無限に続いて、左右も鏡で囲っているため、箱全体がLED映像の無限空間になっている。
自分のAIと対峙する未来。実際に連動するアプリを使用して参加者から選ばれた3人が、パビリオン内にアバター化したAIとして登場して、他者の質問に答える。自分じゃない自分のAIが、他の人の質問に勝手に答えている。自分自身の存在意義を突きつけてくる。
あと、落合陽一氏自身が、この万博の来場者との架け橋となるような言動を184日間を通して行っていた事は、改めて万博の意義を考える切っ掛けになっていたように思う。

で。
審査委員特別賞的なパビリオンだと。。。

・インドネシア館
当初、人気もあまり無かったんですよね。展示内容は悪く無いと思うんですよ。インドネシアのジャングルをリアルに再現したエリアもあって。そこでスタッフが呼び込みを始めるんですよね、BGMに合わせながら陽気に踊って「ヨヤクナシデスグハイレル」と歌いながら。
来場者が増えていくにつれて、人気が無かった、つまりあまり並ばなくても入れたパビリオンだったインドネシア館も、待機列が伸びて待ち時間が出始めると、呼び込みパフォーマンスが更にエスカレートして、待機列で待ってる人にも煽ってくる(笑)
結果的に待機列に並んでいても楽しい、なんなら前を通り過ぎるだけでも楽しい、最終的にはパビリオンに入らなくても楽しいインドネシア館になった、という。

・大阪メトロ・中央線
誰が言ったか「万博帰り、最後のパビリオン」。
万博来場者の約7割が利用し、会期中は1日平均21万人が利用、ピーク時には1時間に24本、約2分半に1本程度の超過密運行で来場者を毎日と捌き切った大阪メトロ・中央線は、日本の鉄道の秒単位の正確な運行の真骨頂を見せつけてくれたと思います。
184日間で、致命的なトラブルは1回だけだったと思います。例の〝オールナイト万博〟と言われた日。それ以外は、一時的に運行が遅れたり一時運転見合わせ等はありましたが、その程度は日常でも発生しているレベルだったので、この大阪メトロ・中央線が運行が万博の大動脈となった事は間違いないと思います。

これら以外にも、もちろん万博の象徴ともなった大屋根リングや、大きな批判から大逆転となった通称〝2億円トイレ〟、花火やドローンショー、書き出すとキリがないぐらいです。

花火は基本的に5分程度の短いものでしたが、あの万博という会場、大屋根リング、多種多様なイルミネーションのパビリオン、そんな背景で打ち上がる花火は、なんとも特別な体験で時間にして5分とはいえ、かなりの満足度を提供していましたよね。

地図画像に示してある通り、飲食絡みでも色々と食べ歩きました。
特に美味しかったパビリオンを幾つか。
(食レポ出来るほど料理に詳しくないので、そこはご勘弁下さい)

・ベルギー館
レストランの雰囲気もよくてスタッフの対応も丁寧で、とても気持ちよかった。注文した料理は、どれもこれも美味しかったしポーションもそこそこあるので、1品を2人でシェアする感じだと色々と食べれて、値段もこの手のレストランの価格(フレンチとかイタリアンとかね)の相場な感じもしたので、とても良かったです。

・サウジアラビア館
残念ながらレストランはハードル高すぎて並ぶ事さえ難しい状態でしたが、パビリオン館内にあるカフェでテイクアウトで食べる事が出来ました。(もちろんレストランのメニューが食べれるわけではありませんが)
ラム肉を使ったサンドイッチと牛ひき肉を使ったパイ、そしてサウジコーヒー、どれもこれも美味しかった。

・トルクメニスタン館
どんな料理か、さっぱりイメージもつかないわけですが、凄く美味しかった。
メインとスイーツ、あとヨーグルトも注文したんですど、大満足でしたし、テラス席にしたので、夕日が掛かる大屋根リングとウォータープラザの風景も最高でした。

・クウェート館
パビリオン自体に入れるチャンスは無かったのですが、レストランには入りました。
ラム肉のメインと野菜がメイン、あとサラダとドリンクを注文したのですが、どれも美味しかったです。そしてボリューム満点で、女性だとメインが食べきれない方もいたと思います。あとテイクアウトでアイスも食べたのですが甘くて濃厚で、こちらも美味しかったです。

・アンゴラ館
途中からミシュランの星付きシェフ?が監修に入ってから提供された料理、サンドイッチ2種を食べたんですが、こちらも美味しかったですねー。
サンドイッチ系は、アンゴラ以外でもサウジやマルタやバーレーンとかでも食べたのですが、サウジとアンゴラの美味しさがトップかな。

・UAEアラブ首長国連邦館
最初の頃はUAEのレストランも、けっこう穴場だったように思います。あまり並ばなくても入るレストラン。サウジやクウェートで中東の料理を食べたいけど、レストランにもなかなか入れない、っていう方が集まり始めてからは、それなりの混雑だったように思いますけど。万博に行き始めた最初の頃にUAEのレストランでテイクアウトして、万博最高ー、ってなったレストラン(笑)
ただ、ラクダのミルクは普通に美味しくて、「うえ、なにコレ」みたいな事を期待していたので、そこはマイナスかな(笑)

上記以外にも、ポルトガルやネパール、トルコ、セルビア(ここもパビリオン自体は入れなかった、残念)、インド、コロンビア、ブラジル、ガンビア、オーストリア、カナダ、オーストラリア、ペルー、マレーシア、オランダ等でも何かしらテイクアウトやレストランに入って飲食しました。
(どんどんお金が消えていく。。。)

そういえば珈琲豆も、サウジアラビア,ネパール,エチオピア,ラオス,ブルンジ,ヨルダン,インドネシアで購入したかな。(ほぼ妻が購入巡りしていたので、私の知らない間に増えていきましたw)

それから万博MVPな人と言えば、、、

藤本壮介 さん (Xアカウント)
万博の会場デザインプロデューサーであり、大屋根リングの設計者。来場者2,500万人を大屋根リングで叩きのめした張本人(笑)

落合陽一 さん (Xアカウント)
「null²」館のプロデューサー。お金やデータという数値だけでは計り知れない価値観、万博に訪れた〝屈強な人達〟と関わった人の〝熱量〟こそ重要と言い続けた人。

米澤隆 さん (Xアカウント)
「トレイごときに2億円?!」(デマなんですが)という批判からの大逆転、新たな〝2億円トイレ〟パビリオン誕生の設計責任者、お見事!!

・つじ さん (Xアカウント)
なんといっても公式以上に公式になった非公式万博マップを作成され、来場者の多くが手にしていました。つじマップ無しでは万博は歩けなかった。

ミャクミャク
「気持ち悪い」からの大逆転。最後は大阪らしく〝儲け〟にも余念がない強かなゆるキャラに変貌した(笑)

とにもかくにも、パワフルで圧倒される184日間でした。
日本国内、そして世界の国々の人々が「おもろい事やろーぜ」って、一ヶ所に集まって開催されるのが万博。
壮大な社会実験。

唯一無二、そした束の間の184日間の祭典。

万博開催に向けて尽力されて来た関係者の皆様、お疲れ様でした。
184日間、万博会場の外や内で支えてくれた全てのスタッフのみさなま、ありがとうございました。

沢山の公金を使う国家事業ですから、批判もあって当然です。
実際、問題も山積しています。

万博は壮大な社会実験の場でもあります。
成功したものもあれば失敗だった事も山ほどあります。
成功も失敗も、実験で行動し体験して得られた知見で、問題はこれから成功事例を伸ばし、失敗事例にどう取り組むかが万博をやる意味・意義の一つだと思います。

そんな中でも批判荒れ狂う中、この万博の評価をボジティブ側に大きく動かした、我ら来場者の面々。
また、日本で万博やりましょうぜ。

以下、自分が撮影した画像をアップ。似たような写真ばかりですが。。。パビリオン館内とか、ほとんど撮影してなかったな。。。写真を撮るのもメンドクサクて(笑)

以下、適当にYouTubeで見つけた動画を貼っておきます。

特に面白いなと思うのは、関係者の万博開幕前と閉幕直前とかの発言。色々な答え合わせ的に見聞きする事が出来ますよね。

また何か見つけたら追加します。

さて。
ここからは、ちょっと便所の落書き並みの口の悪さで、想う事を書き連ねます。
特定の方には、イラっとする内容となると思うので、ここら辺りでこのブログのページは閉じられた方が良いかと思います(笑)

「万博への批判」はなんだったのか。
隣で成功者がいると、「失敗しろ」と陰口を言う程度の批判だったな、と。
嫉妬ですね。
つまらない話です。

お金の話。
先ほど書きましたが、莫大な公金を使うので批判はあってしかるべきです。
そこは厳しい目で見ていかなくてはいけません。

ですが、とにかく見当外れな批判が目についた限りです。

さてさて。
まず、万博。
国際博覧会は国家事業ですから、庶民感覚の「勿体無い」なんて、全く意味がありません。
庶民感覚で、大きなプロジェクトなんて動かせないんですよ。

お金の話でいうと、赤字・黒字云々という話が毎度お馴染みですが、今回の場合、運営費を会期中の売り上げで賄う話で、そこは黒字化出来た、良かったね。という話になっているわけですが、それでは建設費やらアレコレ含めたら圧倒的に赤字じゃないか、という批判が恥ずかしいわけですが、これらの費用については政府・大阪府と市、関西圏の経済界が〝投資〟という形で金を出しているので、その投資がどう評価されるかは、今後の話で5年後10年後20年後と確認していく作業の先にあるわけです。

単純に何か売って、幾ら儲かりました、、、みたいな次元で考える話ではないのですよ。

もっといえば、USJやディズニーランドのように企業が営利目的でやっている祭典ではありません。
極論を言ってしまえば、赤字・黒字を考える事自体が間違ってる話でもあるわけです。
そんな事を考える必要もないからこそ、出来る事が、この万博にはあるんです。
赤字だ黒字だと、営利目的のような発想では、万博のような祭典は開催不可能でしょう。

このような祭典・国家プロジェクトにお金も出せなくなった国を想像すると、なんて貧乏でつまらない国になってしまったんだろう、と思えてしまう。

あと余談みたいな話で、万博やる金あったら能登支援に回せ、みたいな批判も、まあ、気持ちとして理解出来なくもないですが、そもそも使い道の財布が違いますから、万博の予算を能登支援に回す方が勿体無い使い方なわけです。
いや、気持ちはわかりますよ。でも、気持ちだけで動いても良い結果は出ませんから。
アレとコレは、全く違う次元の話なんですね。
ついでにいえば、そういう批判していた人の中で万博を訪れた方もいたようですが、夜の地球館に行かれたんですかね。
どうなんでしょうかね。

国家プロジェクトに4,000億円とか、それほどの金額でもないですよ。
むしろ安上がりなぐらいですから。

意義の話。
今の時代に、万博をやる意義あるのか、と。
逆に言えば、開催するからには、このテーマにはしっかり反論出来ないとダメなわけですよね。

テクノロジーがあってインターネットがあってポケットにネットワーク端末機があって、それらで自宅から移動中から職場から、誰とでも繋がれて、好きな情報を見聞き出来る時代に、わざわざ大金突っ込んで広い土地を整備して箱を作って、そこに人を集めて、なんて古臭い事をするんだ、ってね。

で。
フタを開けたら見事に、わざわざ大金突っ込んで広い土地を整備して箱を作った場所に、延べ人数で2,500万人が集まったんですよ。時間とお金を掛けて自分の足を使って集まったんですよ。

そうなんですよ。

「テクノロジーがあってインターネットがあってポケットにネットワーク端末機があって、それらで自宅から移動中から職場から、誰とでも繋がれて、好きな情報を見聞き出来る時代に、わざわざ大金突っ込んで広い土地を整備して箱を作って、そこに人を集めて、なんて古臭い事をするんだ」
、、、という考え方自体が、もうとんでもなく古いんですよ。

スマホあれは十分じゃないすか、という発想が、もはや古すぎて時代遅れなんですよ。
その発想は、所詮、スマホの中の小人でしかないんですよ。

結果で示している通りです。

万博はスマホの外、ネットの外にある、紛れも無いリアルな場所なんですよ。
わざわざ、交通費や宿泊費、そして入場料も払って、時間とお金を使って、自分の足で出向かないと体験が出来ない、リアルの場所なんですよ。

万博に誰も、スマホの中の便利な世界なんて求めちゃいませんよ。

それに、そもそもスマホもネットも、単なる道具でしかないんですよ。
そんな道具が〝全て〟みたいな発想が、もう古いんですよ。

とにかく古臭い。

楽しそうだから、一度行って楽しかったら、みんな集まってるんです。
基本は〝個〟です。

集まったわけじゃないですよ。
集まったのは〝結果〟にしかすぎません。
むしろ共有されたのは〝情報〟の方です。

〝個〟はリアルな場所に自分の足で出向き、〝情報〟はネットのスマホの中で共有されたんです。

関西だけで盛り上がっただけじゃん?

来場者の情報を見れば、その通りです。

ですが、当たり前の結果といえば、至極当然の当たり前の結果と言えます。
関西でやるんだから、会場が大阪市内にあるわけですから、物理的・時間的・経済的にも大阪市内在住の人達や、関西・近畿圏在住の人達の方が、圧倒的に有利で行きやすいわけですから。

また、昨今の日本の経済事情を考えると、そうそう遠方から旅行が出来る人、出来ない人と二極化しているようにも思えます。

逆に関東圏で万博が開催されていたら、私は行けたかどうか、わかりません。1回ぐらいは行くかもしれませんが、主に時間的・経済的な理由で、行くのは1回が限度でしょう。

むしろ、この規模のイベントが関西圏中心で成立した、結果を出した、という事の方が重要だと考えます。

以前から、東京への一極集中が問題視されて来ましたが、特に抜本的な計画も進んでいませんよね。
そんな中、首都圏から援護が無い中で結果を出したというのは、もう首都圏からの発信でないと成功しない、成立しない、という世の中から変わりつつあるのではないか、と感じました。

もっと地方が独自で、その地方の規模に見合った事をしていけば、その地方だけで成立し結果が出せる時代、そんな事へのヒントが今回の万博にあったんじゃないかなと思えるのです。

とは、いえ。
そのような無知な批判よりも、重要なのは万博を経験した上での批判・問題点。

問題は幾らでもありました。

まずは今も未解決な工事費の未払い問題。
民間でのトラブルですから、万博協会や国、大阪府・市がそう簡単に介入出来る話ではありません。
それにこの問題は、特に日本国内での下請け構造問題も深く絡んでいる話でもあるので、この万博に限った問題でもないはずです。
抜本的に構造上の見直しや意識改革が必要な問題だと思うのですが、そうは言っても今回の万博の件に関して言えば、万博協会と大阪府・市が最後まで見届ける義務はあると思います。
そこはしっかりやってもらいたいと思う。

予約システムの不甲斐なさ。
まさにデジタル後進国・日本を体現した予約システムでしたね。
万博に訪れた延べ2,500万人の中で、この予約システムを「わかりやすい」、「使いやすい」と感じた人は、どれぐらいいるのでしょうか。

「ゼロ」の可能性さえあるのでは、と思ってしまう。

正直いって、この予約システムを構築はた某企業には、「恥を知れ」と言いたい。
こんな恥晒しなシステムを世界に向けて公開して、「万博に関わった」なんて、どの面下げて言えるんだ、と。

オマケに意図しないアクセス方法を垂れ流していたのも大問題。
素人か。

「仕様書通りに作成しただけ」、と?

だったら仕様書作成した相手を、名指しで批判してみろ、某企業さんよ。
それが出来ないのであれば、システムを構築した貴方達の責任だよ。

中盤あたりから待機時間が問題化しましたが、万博開催前から恥晒しなシステムだったんですよ。

更に付け加えれば、バスの予約等は、また全く別のアプリや予約システムを使う必要があり、万博へ行きたいだけなのに、あっちで予約、こっちで予約という、手間がありすぎた。
これについても万博協会、何やってんだ。頭を使ったのか、と言いたい。

また、これに関連して万博予約サイトの不備で裏技も色々と取り沙汰された。
それらをネタに商売する連中も現れたし、「予約が無いと楽しめない」という風潮も広がり(そもそも予約を必要とするパビリオンや施設はごく僅かで、大半のパビリオンや施設は予約など必要としていなかった)、まるで予約が取れる事が正義のようなイメージも広がったように思うので、その点は万博の印象を悪くする一因になったように感じた。

批判に影響され過ぎた万博協会の問題。

通期パスの運用バランスの悪さは、後半になって1日券の予約で訪れた多くの来場者の機会を奪ったと思う。
私個人は通期パスの恩恵を受けた側でありましたが、通期パスの権限があまりにも強過ぎた印象は持っていた。

当初、通期パスって入場時間が11時だったのでは?
それが朝イチの9時から可能となった。
更に通期パスは3枠まで入場予約を取れる仕組みでしたが、その3枠全て、無限に予約日時変更が可能だった。
1日券は、別の日時に変更する場合、3回までしか変更出来なかったんですよね。

これにより通期パス勢は、2ヶ月前や7日前抽選ガチャが出来るようになった。抽選に外れたら、次々と先の別の曜日に予約変更して回していく事も可能になった。

4,5月の入場者の伸び悩みで焦ったのか、5月末まで6,000円オフで通期パスをばら撒いたのも、後半の混雑に拍車を掛けていたと思う。

個人的に考えると、通期パスの3枠については変更は1回までにして、3枠のうち午前中予約が取れるのは1枠だけにして、その午前中予約枠を消化するまでは、他の2枠は午後からの予約しか取れないようにするだけでも、随分と違う結果になったと思う。
このような仕様でも、私の19回の万博には影響が出なかったと思うし、楽しさも変わらなかったですね。
通期パスの権限については、問題があったと思います。

また会期後半に問題となった未使用チケットについても、批判に屈したのか当日の12時入場チケットとの交換という救済策を出して来ましたが、1人につき1枚という条件だった為、子供さんまで引き連れて徹夜組が発生していました。

万博協会は子供さんに徹夜させたくて、こんな救済策をしたのか。

そもそもチケットを持っているという事と、万博に行く行かないは別問題の話。
行くのも行かないのも個人の判断です。

問題になった未使用チケットは、入場日時の予約されてないチケットなので、少なくとも8月18日以前から持っていたはずです。
夏休みやお盆休みに入って、入場者は増えましたが、まだ午後からの予約であれば、そこそこ好きな日時を幾らでも選べました。

実際、私はお盆休みの短い期間で通期パスの3枠を使って、万博に3回行きました。

もっといえば少なくとも、9月の一週目辺りまでは、9,10月の午後からの予約であれば、まだ選択肢もそこそこありました。

つまらない批判で改悪を続けた万博協会には問題があったと思ってます。

正直ものは馬鹿を見る的な問題。

万博予約システムの不備による裏技的なものや、現場での待機列に対してスタッフの言う事を聞かない、ルール無視する人が得をする、みたいな嫌な場面を目にした事も多かったと思いますが、どうしても人が増えれば〝質〟は下がる問題は発生するので、致し方ない部分はあったと思うし、その中で忍耐強く対応したスタッフには敬意を表したいですよね。

私個人としては、万博予約システムの裏技的なアクセス方法や、万博会場で入場制限時の対応等、現場のスタッフの指示に従うようにしてました。当たり前の事なんですが。
別に、その場所、そのパビリオンに拘らなくても万博は十分に楽しめましたからね。

まあ、、、問題は幾らでもありましたよ。
延べ来場者2,500万人分の問題があったはず。

書き出すと、キリがない。

ただね。
批判されて来た方々で、特に〝学者〟とか、それなりの社会的地位の肩書きを持つ方は、ちゃんと今回の万博がもたらした成果、また問題点を、しっかり検証して論文で出して欲しいです。

万博は単なる、〝楽しい〟とか〝楽しかった〟だけの場ではないし、これからの未来を探る実験場でもあるわけです。
経済的、社会的、文化的とか、色々な側面で研究する材料にしなくては、そもそも批判した意味自体が成立しないのではないでしょうか。それに世界各国から人材が集まってるんです、日本国内云々だけで語られる万博ではありません。

研究やまとめる事が出来ないのであれば、このような方々の批判は、幼稚なお遊びでしかないと思いますよ。

幼稚な批判をして小遣いを稼いでる人より、万博会場で声を枯らして来場者の安全を守ったスタッフの方々の方が、遥かに素晴らしい人達です。

万博に足を運んで、楽しめた人も楽しめなかった人もいます。
万人ウケするような場所では無かったと思います。

また、色々と成熟した社会だと、誰しもが経験値が増えて、何をするにしても効率化を求めたりシステマチックになっていくと思うのですが、今回の万博っい凄く〝雑〟というか、かなり曖昧で適当感もあった。

USJやディズーランドのような空間やサービスはありませんし、万博運営側や各パビリオンや施設のスタッフのみなさんの大半が、「初めての万博」だったはずで、私達来場者も大半が初万博だったのでは、と思います。

誰もが手探りで184日間を乗り切ったイベントになったと思うのですよ。
日々問題が発生して、日々何かしら改善を考えて動いたと思います。

これが逆に新鮮だった。

そんな状況だったので、そこで楽しめた人って、たぶん自ら積極的に動こうとしたり、万博会場の現場でネガティブな感情になっても、とりあえず文句を言うのは後回しにして、楽しむ方向にする為に行動が出来た人だと思うんです、

直ぐに答えを求めがちな時代となってしまいましたが、万博には答えなんて何処にも落ちてなかったと思います。
自分だけの答えを見つけて楽しむ場所が、万博だったと思うんですよね。

そして一番重要だと思うのは、万博が終わってからの先の話。
また、数十年後、ここ日本で万博が開催出来るような、そんな国でいられるのか、と。

万博を開催するには、まず平和な国でなければ不可能ですし、国家プロジェクトとして予算を出せるだけの国力が無いと駄目ですし、それを支えられる国民がいないと実現しないわけですよ。

数十年後も、そういう国であって欲しいですね、日本。

万博という場所で184日間、スタッフと来場者で絶え間なく生み出された圧倒的な熱量は、自分の足で現場に行かないと感じる事が出来ない、忘れようがない強烈な体験でした。

ありがとうございました。
とても楽しかったです。

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