Adobe InDesignで『PDF書き出しプリセット』にショートカットを定義したい

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Adobe InDesignからPDFを書き出しで、プルーフ出力用PDFや版出力の為のPDFを書き出す作業も多いのですが、なぜか『PDF書き出しプリセット』にある個別のプリセットに直接〝ショートカット〟を割り振る事が出来ない仕様になっています。

毎回、ファイルメニューからPDF書き出しプリセット、そして目的のプリセットを選択という作業が、かなり煩わしく、またプリセットの選び間違いという危険性もある為、なんとか〝ショートカット〟で目的のプリセットを一発で発動させられないか、と考えていました。

世の中、同じような事を考えている人は沢山いるようで、Adobe InDesignのフォーラム内のディスカッションで、同様の問題が議論されていました。

「PDF書きだしプリセット」のプリセットをショートカットで読み出す事は可能ですか?

結論から言うと、やはり〝ショートカット〟は不可能という事ですが、スクリプトで自動化する事で問題を回避出来る解決策が出ていました。

試しに、参考として記載されているJavaScriptを、モジュラーおじさんの環境に合わせて書き換えて保存。
保存したJavaScriptファイルを、InDesignの所定の場所の配置。
(スクリプト・ウインドウの〝ユーザー〟内、右クリックでFinderに表示で簡単に移動が出来ます)

このままでスクリプト・ウインドウから該当するスクリプトをダブルクリックでも発動するのですが、これではショートカットの目的が達成されていません。

InDesignの〝キーボードショートカット〟からスクリプトを選択。InDesignが読み込んでいるスクリプト一覧が表示されるので、下の方にスクロールすると、ユーザー項目に今回追加したスクリプトがあるので、これを選択して好きなショートカットを設定。(とりあえず、F(ファンクションキー)13にしてみました)

ショートカットの内容を変更したら、必ず保存しておきましょう。

これで、改めてInDesignからプルーフ用や版出力用でPDFを書き出す際、〝F13〟キーを押すだけで、まずは保存する為のウインドウが現れ、次にPDF書き出しプリセットのウインドウが表示され、通常の流れが発動されます。

PDFの書き出しは単純作業ではありますが、1日に何度も何度も繰り返す作業であったり、PDF書き出し時のプリセットの選択を間違う可能性も大きく(1つ上や下のプリセットを選択してしまう危険性が凄くありますし、単純作業という事で、流れ作業になるので間違いに気付かない可能性もあります)、ショートカット一発で目的のPDF書き出しが出来るのは、かなり便利だと感じています。

実際、作業の安全性と効率性が上がった実感があります。

InDesignにおけるスクリプトについての公式情報は以下。

InDesign ユーザーガイド | スクリプティング

P.S.
このスクリプトを応用すれば、個々によく発動させるメニューで、上手くショートカットに割り振れない機能も、同様にショートカット化も出来そうですね。

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