日本一周一人旅アーカイブ 1992-1993 vol.16

日本一周一人旅アーカイブ

今から28年前。1992年〜1993年に掛けて、約2ヶ月間の駆け足で巡った日本一周一人旅を、当時の旅日記と残っていた資料、そして遠くなった記憶を頼りにアーカイブ化していきます。
ただ、さすがに記憶が曖昧なのと、28年前にもなるので、もう今は存在しない場所や建物、宿泊施設。また廃止された路線等もあるかと思います。また地図を載せている場合も、正確な移動ルート等を現していません。
アップしていく写真も、今から28年前のプリントをスマホで撮影しています。現在とは様子も変化している事でしょう。
このアーカイブ化していく情報は、全て28年前の情報となります。
当時の事を、旅日記をメインにして簡単にまとめて行きますが、もしかすると記憶違いな事を書いてしまう可能性がありますので、ご理解頂ければと思います。

1992年8月30日(日) / 晴れ

今日で礼文島ともお別れ。
 
初日、香深港に着いてすぐの〝見送り〟で驚いて、2時間コース、8時間コースと、今まで見たことも無いような、日本じゃないみたいな、壮大で綺麗な景色に出会えて、たまたま稚内の宿で教えてもらった礼文島の民宿、〝岬しれとこ〟に泊まる事になって、同じようにバイクや自転車等で一人旅をしているような人達と出会って、短い時間でしたけど一緒に過ごせて、予想を遥かに超えた体験が詰まった2泊3日だった。

宿の玄関先にて。一番右端が“大将”とお子さん達

とりあえずチェックアウトだけ済ませておこうと、大将に話しかけたら、、、
 
利尻山、登るの?」、って聞かれて。
 
全く登山する事なんて頭に無かったし、利尻島に渡ってから何をどうするか、という予定も決めてなかった。
 
「だったら、こっちに戻ってくれば」、って。
 
なんと(笑)
うん、まあ、この礼文島、というか民宿〝岬しれとこ〟から離れるのが寂しいなあ、という思いはあったから、どうしようか悩む。
 
まあ、とりあえず利尻島へは渡るだけ渡ろう、と。
 
清算を済ませて、午前中の稚内へ行くフェリーの1便で4時間コースを歩いた女性陣と盛さんが帰られて、その次の2便で一緒に8時間コースを歩いた鶴野さんと串崎さんらが帰られるので、大将と今日も宿泊する人達と一緒に港まで見送りに行った。
 
初日の見送りには驚いたけど、たぶんもう二度と会う事はないのかなぁ、と思うと、ちゃんと見送りしてあげよう、という気持ちになって不思議な感じ。
大将のギターで歌って、トランペットで見送った。手に持っているテープが切れていく。
 
また何処かで会えるといいな。

みんなで見送りに
トランペットを奏でる大将

お昼を回って、いよいよ私が礼文島を出発する時間。
が、大将以外、誰も見送りがいない(笑)
 
「こっち戻ってくるでしょ」、って言われて。
 
えー(笑)
 
大将一人がトランペットを吹く中、いざ利尻島へ。
 
礼文島のお隣、利尻島
利尻昆布で有名だし、利尻山は綺麗な山で利尻富士と呼ばれているぐらい。
晴れてはいるけど、利尻山の上が曇ってて全景が観えないな。
そのかわり、大きなペシ岬が出迎えてくれた。

利尻島へ到着

利尻島の鴛泊港に到着して、レンタサイクルがあったので借りて、自転車で行けそうな所、という事で〝姫沼〟へ行く事に。
なんでも風が無くて穏やかな日は、水面に利尻山が鏡のように反対になって写し出されて、とても綺麗なんだそうだ。
 
海沿いの外周道路をしばらく走ってから、山側の道に入った。
 
道路はしっかり整備されていて走りやすいのですけど、ダラダラと上り坂が続く。
さすがに辛くなってきて途中から自転車から降りて歩き始めました。
なんだかんだで、けっこう汗もかきながら姫沼展望台へ、そして姫沼の湖畔まで辿り着いた。

利尻島の姫沼

うーん。
そよ風が凄く気持ち良いのですけど、そのおかけで湖面が小波ってる感じで、全然鏡になってない(笑)
ちょっと残念ですけど、とにかく気持ちが良い。周囲に観光客もいない感じで、私一人がポツンと利尻山の麓、姫沼の湖畔にいて、独り占めっていう感じで、しばらくボケーっとリラックスタイム。
 
さて、帰りは外周の道路に出るまで、ずっと下り坂です。
ほぼ全く自転車をこぐことなく海沿いまで、まっしぐら。めちゃ楽チン。
鴛泊港に戻って自転車を返して、時間を確認。
 
うん、礼文島に渡るフェリーの最終に間に合う。
が、しかし。礼文島に渡るフェリーに乗るには、この鴛泊港ではなく離れた沓形港まで移動しなくちゃいけない。
しまった、てっきり同じ鴛泊港からだとばかり思っていた。
急いでタクシーに乗って沓形港まで、運転手さんに時間を伝えて、急いでーって。
本当に急いでくれた(笑)
 
沓形港に到着、なんとか間に合った。
 
フェリーに乗ると、さすがに人も少ない。
2等室で荷物を置いて、ゆっくりしていると一人旅らしい女性の方がいて、なんとなく声を掛けてみた。
なんでも桃岩ユースホステルに泊まるそうで、8時間コースも歩きたい、って。
 
そして、舞い戻って来ましたよ、礼文島。

香深港に着いて、その女性の方とは別れて、宿まで海沿いの外周道路をテクテク歩きました。
そこそこ距離もあるし、歩くとけっこう時間も掛かる。
 
民宿〝岬しれとこ〟に着いて、玄関を開けて冗談半分で「ただいまー」って入ったら、女将さんが驚いて、「あと2日ほどお願いします」 って言うと、大笑いされた。
 
その夜、〝離れ〟での集まりは、何時もの自己紹介ゲームの後、明日に8時間コースを歩くメンバーがいるという事で、直近で8時間コースを歩いて残ってる宿泊客が私だけになっていたので、大将から説明してあげて、と無茶ぶりされて、私から説明する事になってしまった。
 
とりあえず、「ハゲ山の砂すべりだけは注意して」、そこは強調しておきました(笑)

移動距離 : 約68km
礼文島(香深港) 〜 利尻島(鴛泊港) 〜 姫沼 〜 利尻島(沓形港) 〜 礼文島(香深港)

注意 : Googleマップ仕様の関係上、下車等せず通過した地点も記載したルートになっています。また、当時の正確な移動ルートを再現しているものでもありません。〝大凡〟のルートになります。


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