電音ハッカーズ vol.7.5 モジュラー漫談補完篇04

モジュラーシンセ考察

久々の更新。。。(笑)

電音ハッカーズ vol.7.5』で、モジュラーシンセのワークショップ的漫談をしたのですが、なにぶん喋るのも上手くないので、かなり撃沈してしまい、これはもうワークショップみたいな事をするべきじゃないなぁ、と痛感した次第なのであります。

ですが、とりあえずブログの方には箇条書きになりますが、当日の内容を補完しつつ徒然なるままに書き残しておこうと思います。
本来なら画像や動画・音声、参考リンク等々も載せるべきところだと思うのですが、その準備を考えると一向に前へ進まないので、とりあえずテキストだけになってしまいますが、まぁ、お時間ありましたら読んでみて下さいませ。という感じです。

ちなみに、そんなモジュラーシンセについて参考になる内容かどうかは疑問ですが(笑)
気になったところがあれば、直接、質問して頂ければ何かしらお答えは出来ると思います。

4.モジュラーシンセの信号

モジュラーシンセを観ると、よくもまあ、こんだけケーブルを繋いでるよね、と思うほどにパッチケーブルが焼きそば状態になっている場面に遭遇する事があると思います。
あれだけのパッチケーブルを繋いで、何が起こってるんだ、となると思います。
 
まあ、大半が小難しく見せる為の〝ダミーパッチング〟で、光らせる事が主な目的だったりもするので、決して焼きそばに騙されてはいけないのですが。
 
はてさて、そうは言っても、あれだのケーブル、何に使ってるんだ、という話になります。
もちろん、ケーブルの中は信号の行き来が発生しています。
 
モジュールのアウトから出力された信号が、次のモジュールのインから入力されて、そのモジュールでアレコレ処理されて、またアウトから出力されて、という具合に信号が流れています。
 
モジュラーシンセで取り扱う信号は、一般的に幾つかの種類に分かれて、それぞれに名称があります。  

『Audio』信号

『CV (Control Voltage)』信号

『Gate』信号

『Trigger(Trig.)』信号

よくモジュラーシンセの情報を検索したりしていると、一般的に上記4種類ぐらいの単語が、信号の種類として紹介されていると思います。
この4種類の信号は、もちろんそれぞれ目的があって、そういう名称で呼ばれていて、これらを使い分ける事によって、あの焼きそば一人前が出来ているわけですね。
 
さて、ではこれらの信号は、どういったものなのでしょうか。
今さらな感じなんですが、ネットで調べれば焼きそば大盛り辛しマヨネーズのせレベルの説明は、沢山と見つかると思うので、まあ、そちらの屋台で食べて頂ければと思うわけです。
 
ここは、あくまでも〝モジュラー漫談〟なので、そんな真面目な説明をしても、面白くもなんともありません。
 
いいですか。
モジュラーシンセの信号というのは、大体は〝カレー〟と〝ラーメン〟の2種類しか無いんですよね。
そこからカツカレーとかチーズのせとか、みそラーメンとかチャーシュー大盛りとか、細かく細分化されていくわけですが。
でも、ややこしいのは〝カレーラーメン〟とかやっちゅう方もいて、それはカレーなのかラーメンなのかどっちなんだ、というグレーゾーンも色々とあるんですよね、っていう。
 
 
、、、っていう、とか言ってる場合じゃなくて、ですね。
 
いあ別に、カレーが好きとかラーメンが好きとか、だから2種類しか無いんだ、とか。
そういう話じゃなくて。
あれ、、、いや、そういう話なんですよ、これが。
 
2種類しか無いんですよ、これが。
カレーとラーメンなんですよ。
 
、、、、、
 
おい、オマエ。
前回のテキストをコピペしてるだけじゃないか、なめてんのか。
、、、、、と思われる事でしょう。
 
その通りです、なめてます。
 
でも、モジュラーシンセをそのまま舐めてはいけません。
ちゃんと消毒して拭いてから舐めて下さいね。
 
上記の一般的に言われるところの、モジュラーシンセの信号、もう一度、見て下さい。
 
『Audio』信号
『CV (Control Voltage)』信号
『Gate』信号
『Trigger(Trig.)』信号
 
4種類あるように見えるのですが、実はカレーとラーメンなんです。
そう、2種類しかないんです。
2種類に分けると、こんな感じです。

—–カレー 

『Audio』信号

—–ラーメン

『CV (Control Voltage)』信号

『Gate』信号

『Trigger(Trig.)』信号

 

または、

 

—–ラーメン

『Audio』信号

—–カレー

『CV (Control Voltage)』信号

『Gate』信号

『Trigger(Trig.)』信号

、、、、、
どっちでもいいです。。。
 
さて。
このカレーとラーメンの違い、とは。
 
『Audio』信号とは、その名の通りで、〝耳に聴こえる〟信号です。スピーカーから「音が出てる」という時の、音そのものです。多くの場合、モジュラーシンセで何かしらの〝音〟を出す事を最終目的としていると思うので、このモジュラーシンセの『Audio』信号を、最後にスピーカーに繋げば音が出る、という信号です。
 
それでは、他の3つ。
『CV (Control Voltage)』信号
『Gate』信号
『Trigger(Trig.)』信号
これらは、1つにまとめましたが、『Audio』信号と何が違うのでしょうか。
実は、この3種類の信号は、〝耳に聴こえない〟信号なんです。
具体的に言うと、とても音程の低い〝音〟なんですね。スピーカーに繋いだとしても、〝音〟は出ているのだけど、あまりにも音程が低過ぎるので聴き取れないんです。
めいいっぱい音量を上げたとしても、スピーカーからの空気振動のようなものは感じれても、しっかりとした〝音〟として認識するのは難しいのです。
なので、この3種類の信号は、〝耳に聴こえない〟音、という信号です。

〝耳に聴こえる音〟。としての信号。

〝耳に聴こえない音〟、としての信号。

モジュラーシンセは、実はこの2種類の信号しか無いんですね。
 
 
さて、さらに話を進めます。
 
〝耳に聴こえない音〟の信号は、あまりにも音程が低いので、人の耳には〝音〟として聴き取れない、というわけですね。
だったら、音程を高くしてやれば、聴こえるんじゃねーの、どうなの、そこんとこ。
 
やってみましょう。
以前に書いたように、モジュラーシンセの個性は自分のアイディアと実験でつくっていくものなのです。
 
以下の動画では、シンセを使っている人なら御存知だと思う「ADSRエンベローブ」を使っています。
ここから、エンベローブの信号の音程を上げて行きます。
すると、、、

ADSR VCO

はい、音が出ましたね(笑)
更にディケイ、サスティン、リリースを別のCV信号で動かしてます。
ちなみに、ADSRエンベローブの〝音〟を聴いた事ある人、あまりいないんじゃないですかね?
一般的なシンセは、ADSRエンベローブから音は出ませんから(爆)
 
もう一つ、やってみましょう。
KORG SQ-1、ステップシーケンサーですね。
SQ-1からのCV出力を、いきなりスピーカーに繋ぎます。

KORG SQ-1 VCO

ほれみなさい、音が出るじゃないですか。
前半8ステップのCV出力最大、後半8ステップのCV出力がゼロ。ステップシーケンサーから矩形波が出てるじゃないですか。
シーケンサーなんて、オシレーターとして使ってナンボってもんですよ。
 
というわけで。
そうなんですよ、川崎さん。
 
音程が低いのが原因なんで、音程高くしてあげれば、ちゃんと〝耳に聴こえる〟音になるんです。
 
 
ん?
 
 
ちょっとまて、いいから、待て。
 
—–カレー 
『Audio』信号
—–ラーメン
『CV (Control Voltage)』信号
『Gate』信号
『Trigger(Trig.)』信号
 
または、
 
—–ラーメン
『Audio』信号
—–カレー
『CV (Control Voltage)』信号
『Gate』信号
『Trigger(Trig.)』信号
 
いや、、、そうじゃなくて。

—–耳に聴こえる信号

『Audio』信号

—–耳に聴こえない信号

『CV (Control Voltage)』信号

『Gate』信号

『Trigger(Trig.)』信号

あれ。
耳に聴こえない信号も、音程上げれば聴こえるじゃん。
逆に、耳に聴こえる信号も、音程下げれば、聴こえなくなるじゃん。
 
あれ。
 
そもそも、この4種類の信号の違いって、聴こえる聴こえない、で2種類に分けたのに。
 
 
 
そう、ここで重大な発明があったのです。
 
それこそ、
 
『カレーラーメン』
 
そうなのだ。
この偉大な発明こそ、モジュラーシンセの取り扱う〝信号〟の種類なんていう、100年戦争に終止符を打ってくれた大発見なのだ。
 
 
さて。
話を最初の方まで戻りまして、、、
 
いいですか。
モジュラーシンセの信号というのは、大体は〝カレー〟と〝ラーメン〟の2種類しか無いんですよね。
そこからカツカレーとかチーズのせとか、みそラーメンとかチャーシュー大盛りとか、細かく細分化されていくわけですが。
 
いあ、、、テキストのコピペの部分じゃなくて、ですね。
 
よくモジュラーシンセの情報を検索したりしていると、一般的に上記4種類ぐらいの単語が、信号の種類として紹介されていると思います。
 
はい。
実際にこれらの信号は、どのように説明されているのでしょうか。
簡単ではありますが、俺様目線でちょいと説明してみます。
 
簡単に言ってしまうと、CVもGateもTriggerも、モジュラーシンセの色々なパロメーターを動かす〝制御〟信号、という事になります。
 
シンセを使っている人なら、LFOやADSR(エンベローブ)という機能を聞いた事があると思いますが、要はそういう類いの信号、という事になります。
LFOをフィルターに掛けたり、ADSRをアンプに掛けたりしているでしょう。これと全く同じ考え方の信号です。
 
では、なぜCVとかGateとかTriggerとか、名称が幾つか有るのでしょうか。
 
先に書いた通り、信号の種類としては、CVもGateもTriggerも〝耳に聴こえない〟信号という同じ信号の種類です。更に、音程を高くしていけば〝耳に聴こえる〟音としての信号にもなってしまい、結局の所、同じじゃん、という話をしました。
なのに、なぜこういう名称があるのでしょう。
 
モジュラーシンセの信号としては最終的に『1種類じゃん』という、ミもフタもない話に持って行きたい所存なのですが、実のところ、やっぱりCVとかGateとかTriggerとか、、、と分けているのには、それなりの理由があるんです。
理由っても、けっこう適当な理由で分けているだけなので、適当に理解していれば良いっていう、とても適当な理由なので、以下の説明もかなり適当なんですが、適当に読んで適当にご理解して頂ければ、適当に嬉しく思うわけです。
 
分けている理由というのは、〝用途別〟なんですね。

こういう場合に使うよ → 「それ、CVだね」

こうしたいのに使うよ → 「それ、Gateだね」

こっちはこれでいくよ → 「それ、Triggerだね」

こんな具合に、使う用途によって呼び方を変えているだけなんですね。
 
CV信号が得意としているのは、『連続的な変化』です。滑らかに変化したり、階段上にジグザグに変化したり、ランダムに変化したり。モジュラーシンセの中で大半の割り合いで使用される信号が、このCV信号といえるでしょう。
 
CVと違って、『連続的な変化』を持たないのが、GateやTriggerという信号です。中間が無いんですね。
言わば、0か100か、みたいな二者択一的な信号。CV信号と比べると、遥かにシンプルですね。
イメージとしては、スイッチのON/OFF、と考えると分かり易いと思います。
更に、GateとTriggerの違いですが、GateはどのくらいONしておくか、どのくらいOFFしてやくか、という時間を持っています。一瞬だけONして、あとずーっと長い時間OFF、なんていう事が出来るわけですね。
Triggerは、ON/OFFだけで、それぞれの時間は持っていないんです。
 
もう少し具体的な話をすると、、、
 
CVでは、音程の変化や音色の変化、音量の変化に使ったりします。また、色々なパロメーターにCVを使う事で、動的な変化を付けていく事が可能になるわけです。
GateやTriggerは、時間の変化、、、例えばテンポとかね、そういう時に使います。どのタイミングで音を出す、とか休符をつくる、とか。CVの信号を、あるテンポに合わせたい、なんていう時も使いますし、時間軸の変化の土台になるのが、これらの信号になるわけですね。
 
さて。
ここで重要なのは、、、あくまでもモジュラーシンセが取り扱う信号は『1種類』という事なんです。
 
で、
 
その中で使う用途別に、呼び方を変えているだけなんですね。
なので、呼び方が変わったからといって、中身の信号そのものの種類が変わっているわけではないのです。
 
更に、漫談を進めます。
こんな感じにも言い換えれます。
 
こういう場合に使うよ

「それ、CVだね」

でもさー、ついでにその(同じ)CV信号、こっちにも使うね

「だったらGateだね」
 
  
?????
こんな事も、多々有ります。
さっきまでCVだ、って言ってたのに、次の瞬間、Gateに変わったりTriggerに変わったりします。
モジュラーシンセあるあるネタです。
ふつーに、発生します。
 
そうです。
あくまでも『用途別』の呼び方でしかないので、同じ信号を使い方によって、CVと呼んだりGateと呼んだりします。
 
参考に、1つの信号をCVとして音程を動かしつつ、同時にGateとしてADSRエンベローブを動かしてアンプを操作しているパッチング動画です。

LFO SAW waveform to Pitch CV & ADSR Gate

LFOからノコギリ波で音程を動かしつつ(CVとして使用)、同じ信号をADSRに繋いで(Gateとして使用)います。
 
他にモジュラーシンセで取り扱う信号で、上記以外でよく登場するものに、『Clock』という信号があります。
これも〝耳に聴こえない〟信号です。
 
ですが、これまでの説明のとおりで、音程を上げれば〝耳に聴こえる〟音としての信号にもなります。
 
Clockという信号は、GateやTriggerを更に用途別に言い表す時の呼び名として利用される事が多いです。
逆に言うと、GateだーTriggerだー、って呼んだ信号は、すなわちClockだー、と言っても良いわけです。
 
が。
 
そこから更に、Clockだー、でもCVとしても使うぞー、っていうのもアリなわけです。
 
だってね。
モジュラーシンセの取り扱う信号は、『1種類』って言ってるでしょう(笑)
 
結局、区別する必要なんて無いんですよ。
 
 
モジュラーシンセのモジュールのパネルを見ると、
 
CV in/out
Gate in/out
Trigger in/out
Clock in/out
 
ってね、書いてたりする場合があるんですね。
で、CV inにGate入れたらダメなのか、CV outはCVとしてしか使ってはいけないのか、とか。
Gate outからの信号をCVとして使いたい、とか。
 
とにかくモジュラーシンセの取り扱う信号は、『1種類』なのだから、区別する必要が無いのです。
便宜上、用途別にそれぞれin/outを用意してくれているだけで、何処にどんな信号を入力するか、出力された信号をどのように利用するか、それらは全てユーザーに委ねられています。
 
 
漫談なんでグタグタな内容ですが。
まあそこは、適当ですから。
 
ネットで調べれば、もっと分かり易くモジュラーシンセで取り扱う信号、、、すなわちモジュラーシンセの使い方、みたいな親切サイトは今や沢山あると思います。
(沢山、でもないかw)
 
ただ、実際にモジュラーシンセを使い出すと、それら信号の種類というものに、あまり意味を持たなくなってくるのも、また事実なのです。
結局のところ、電気的な波形を信号として使っているだけなので、音程が高ければ耳に聴こえる『音』として認識できますし、音程が低ければ耳に聴こえないだけで、やっぱり『音』には違い無いのです。
 
試しに、お手持ちのスマホで適当に音楽再生させて、そのアウトからモジュラーシンセのCVやGate等に入力してみて下さい。
それって、Audio信号なの、CVなの、Gateなの、、、っていう話なんですね。
 
とし言いましても、『用途別』に呼び方を変えているのも事実なので、そこはモジュラーシンセを使う上での基本ルールともなってくるので、実際にパッチングしながら、「これはCVだな」とか「これはGateとして使おう」とか、意識して考えながらアレコレパッチングしてみるところから始めていけば、最終的に「結局、1種類じゃん」という、ミもフタもない話でオチがつくと思うのであります。


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