モジュラーシンセ考察 10

モジュラーシンセ考察事件
 
起きて下さいよ金田一さん、事件ですよ。
等々力警部、何かあったんですね?!
 
 
そうじゃなくて。
 

その「時間」を創る、という話。
「時間軸」と言った方がいいかな。
 
そもそも、、、
 
もそもそちゃいますよ?
 
目に見えない「時間」を文字で書こうという事自体が無茶な話なんですが。
 
 
まあ、具体的に。
 
例えば、シンセにはLFOって機能がありますよね。
規則正しい信号を出す機能ですね。
 
で。
 
ポン—ポン—ポン—ポン—
 
という規則正しいタイミングでLFOが動いてたとします。
そこで、この信号を〝トリガー(ゲート)・ディレイ〟というモジュールに入力してみます。
こやつは、入力した信号を任意に遅らせて出力してくれます。
 
すると。
 
ポン—ポン—ポン—ポン— ←元の信号
-ポン—ポン—ポン—ポン– ←ディレイされた信号
 
と、元の信号と少し遅れた信号、2種類を作り出す事が出来ます。
更に遅らせるタイミングを外部信号でコントロールできるタイプもあるので、より複雑な事も出来ます。
 
例えば。
〝クロック・ディバイダー〟というモジュールに信号を入れます。
すると、ある規則性、、、これはメーカーやモジュール毎に色々な機能があるので、一概にはいえないのですが、一般的な機能としては入力された信号を分割して個別に出力してくれます。
 
ポン—ポン—ポン—ポン— ←元の信号
ポン———————- ←以下のように分割
——ポン—————-
————-ポン———
——————-ポン—
ポン———-ポン———
——ポン———-ポン—
 
イメージとしては、こんな感じです。
1つの信号を入れるだけで、ある規則性に応じて複数の信号を出してくれます。
またクロック・デバイダーの中には、その規則性自体を、また別の信号でコントロール出来る機能を持ったものがあったりして、それを組み合わせると更に複雑なタイミングを作り出す事が出来ます。
 
例えば。
〝スルー・リミッター〟というモジュールがあります。
初期の頃には単体モジュールとして存在していましたが、最近は色々な機能の中に組み込まれる事が多いです。
大ヒットしたMakeNoiseのMathsモジュールなんかが良い例ですね。
これは入力した信号を“滑らかに”する機能です。
よく“ポルタメント”として説明される機能ですね。
面白いのが、下から上へ行く信号、上から下へ行く信号、個別にコントロール出来る場合が多いという事。
エンベローブのアタックとディケイの関係を思い出してみて下さい。アタックは下から上へ行く信号、ディケイは上から下へ行く信号になっています。
普通のエンベローブでは、アタックとディケイ、それぞれ1つしかツマミがなく、直線的な流れでコントロールしています。そこにスルー・リミッターを掛けてあげると、どうなるでしょうか。さらに下→上、上→下で時間の流れを変えると、どうなるでしょうか?
もちろん、これも更に外部信号で、、、というタイプも沢山あります。
 
そして、
例えば、トリガー(ゲート)・ディレイ、クロック・ディバイダー、スルー・リミッター、、、これらを同時多発的に使用したら何が起こるでしょうか。
 
元の信号。
ポン—ポン—ポン—ポン—
 
ここから、どれだけ複雑な時間軸を作り出す事が出来るでしょうか。
 
更に。
ORやANDのような条件判定のような機能を持ったモジュールも沢山あります。
このようなモジュールを追加すると、どんな事が出来るでしょうか。
 
 
 
 

さて。
これまでの説明をパッチングしたとしても、全く音は出ません。
音の出ないパッチングです。
 
 
 
ここに本当の沼があるんですよ。


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