電音ハッカーズ vol.7.5 モジュラー漫談補完篇06

モジュラーシンセ考察
図2

<図2>からは、どんどんモジュールを増やして行きますよ。
<図1>に、モジュールを1つ追加してみます。
 
〝LFO〟モジュールのアウトから〝EG〟モジュールのインにパッチング。更に〝EG〟のアウトから、追加した〝Amplifier〟(以下、VCAと略)モジュールのインに繋いでいます。
 
〝VCA〟モジュールも単体で動いてくれないモジュールです。
 
〝LFO〟モジュールのおかげで、〝EG〟モジュールも動くようになりました。
その動くようになった〝EG〟モジュールが、更に〝VCA〟モジュールに「動け」と命令しているわけですね。
 
なので、例えば〝EG〟モジュールを外して、〝LFO〟モジュールから〝VCA〟モジュールへパッチングしたらどうなの?、って事も、もちろんOKです。
 
更に更に、〝LFO〟→〝VCA〟→〝EG〟という具合に、〝EG〟と〝VCA〟を入れ替えてパッチングしたらどうなの?、って事も、もちろんOKです。

それぞれの場合で、結果が異なって来ます。
どの結果が、自分のイメージに一番合うのか、そこを探っていくのがパッチングの面白いところだと思います。(もしかするとパッチングの考え方は合っているけども、何も起こらない場合だって、あるかもしれません)
 
更にモジュールを増やして行きます。


図3

<図3>は、<図2>の〝EG〟から更に追加した〝Fliter〟(以下、VCFと略)モジュールにパッチングしてみました。
〝LFO〟モジュールは、踏ん反り返って〝EG〟モジュールに命令しているだけですが、〝EG〟モジュールは〝VCF〟モジュールと〝VCA〟モジュールに命令をしています。
〝EG〟モジュールが中間管理職状態となっていて、かなり可哀想なパッチングとなりました。
 
さて、ここで追加した〝VCF〟モジュール。
実は命令されなくても、単体で動いてくれるモジュールです。ですが、あえて〝EG〟モジュールから命令を貰う形になっています。

なので、〝EG〟モジュールからしてみたら、

「VCFくん、すまんのう、すまんのう。ここは一つ、ワシの言う事を聞いてくれるかのう」

と、ちょっと弱腰なパッチングと言えるでしょう。

さて、最初の〝LFO〟や〝EG〟以外に〝VCA〟と〝VCF〟というモジュールが出て来ましたが、それぞれがどんなモジュールで、結果がどうなるのか、という事ですが、その辺りは、やはり重要ではありません。
気にせず、どんどん繋いでいきましょう。

『親』と『子』の関係から、何処にどう命令が伝わっているのか、そこが重要です

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