モジュラーシンセ考察 12

モジュラーシンセ考察

モジュラーシンセ考察
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
いや、なんも無いですよ?
(違)
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
Moogモジュラーを初めて観た時。
観たっても、もちろん写真画像での話ですが。
 
LFOが無くて、そこに凄く違和感があったわけですよ。
もちろん、その後。
「921 Voltage Controlled Oscillator」モジュールが、LFOとして使えると知るわけですが。
 
Moogモジュラーをベースにした、REON C1モジュラーも、よく観るとLFOがありません。
ありません、というか、発想はMoogと同じでC1にも、921と同じタイプのモジュールが組み込まれています。
なので、それをLFOとして使えばいいわけです。
 
当初、モーグ博士はVCOとLFOを区別して無かったんでしょうね。
 
しかしながら、その後のシンセはVCOとLFOを区別するようになりましたよね。
 
LFOはLFOで、VCOはVCO。
 
考えてみれば、勿体ない話だなぁ、と。
 
VCO、、、まぁ、アナログでもデジタルでも、なんでもいいのですが、所謂、オシレーター。
複雑な波形を作り出す為の色々な機能が盛り込まれていますよね。特にデジタル以降、ソフトシンセも含めて。
それなのに、単体としてのLFOは、まるでオマケのような存在になってしまい、たいした機能アップもなされていないのが現状かなぁ、と思うわけです。
 
例えば、ウェーブテーブルオシレーターとか、FM音源とか。まんまLFOとして使えれば、なかなか面白い事、より複雑な事が出来そうですよね。
 
根本的には、モーグ博士の発想が正解で、VCOとLFOに違いは無く、わざわざ別々に分ける必要の無いものなのですよね。
 
モジュラーシンセの場合、VCOとLFO、それぞれ別々に単独で沢山の種類のモジュールが発売されていますが、単体として別々には売られているものの、機能的には曖昧で違いがわかりにくいですw
 
モジュラーシンセだと、、、
VCOの音程を低く使うと、普通にLFOとしても使えます。
LFOのスピードを速くすると、音が出るので普通にVCOとして使うます。
 
まぁ、もちろん。
それぞれ単独で作られている以上、VCOをLFOとして使っても、単体LFOほどの使い勝手の良さはなく、LFOをVCOとして使っても同じ事。
それならば、と。
上記の Moog 921のような、単体でVCOとLFOの機能を使えるモジュールも多数発売されています。これなら、VCOとして複雑な波形を出すと同時に、それをLFOとしても使える。
 
所謂、ステップシーケンサーもLFOとも言えます。
例えば8stepのシーケンサーがあるとすると、それは8ポイントで信号を上下コントロール出来るLFO、という事になりますよね。
普通にステップシーケンサーをLFOとして使うと、カクカクして滑らかな掛かり具合にはならないと思うのですが、モジュラーシンセにはスルーリミッターという信号を滑らかにするモジュールが用意されているので、これと組み合わせれば8tepや16stepの滑らかなLFOにもなってしまうわけですね。
最近ではステップシーケンサー自体にスルーリミッター機能を搭載しているタイプも多いので、便利になりました。
 
なので。
ステップシーケンサーがLFOだ、という事は。
モーグ博士の話に戻ると、そもそもLFOとVCOの区別は無いわけですから。
 
結論として。
 
ステップシーケンサーはVCO、つまりオシレーターなのです。
 
シーケンサーで音を出してこそ、シーケンサーと言えるのです。

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