モジュラーシンセ考察 03

モジュラーシンセ考察

モジュラーシンセ考察
 
 
 
 
 
いつもの独り言シリーズw
 
モジュラーシンセの事をイベントで説明する時は、基本的にモジュラーというかシンセ用語は一切使わないで、ネタ的な感じで話が出来たら面白いかなぁ、というイメージでやってるんですね。
オシレーターがフィルターがなんて話をしても、ツマラナイだけですからw
 
ただ、個人的に質問されたり、相手がシンセの事を知ってる方とわかってる時は、そういう用語は普通に使うわけですが。
 
で。
 

シンセをよく知ってて、普段から使ってる方に対して、
「オシレーターからフィルターに繋いで最後は、ここのアンプのモジュールに、、、」云々と話をしても、「それは分かってるよ」って事ですよね。
 
が。
しかし。
 
「オシレーターからフィルターに繋いで最後はアンプ」、そんな当たり前な事する為にモジュラーの説明を聞いてるんじゃねーよ、、、となりそうなのですが、実はモジュラーシンセの場合、問題になってくるのは、この繋いだ道筋、音の導線と言いますか、そういうプロセスに意味が凄くあるわけです。
結果として、当たり前な事をやってても、ぶっちゃけて言うと、そこから出て来る音自体は、どーでも良いんです。問題は、音じゃなくて、そこにいたるまでの道筋、所謂パッチングになるわけです。
 
出て来る音は、パッチングの結果にしか過ぎません。
 
「オシレーターからフィルターに繋いで最後はアンプ」、即ち、「VCO-VCF-VCA」ってなりますが、もう少し具体的に描くと。
「VCO(out) → (in)VCF(out) → (in)VCA(out) → ♪」
、、、となるわけで。これをもっと簡素化すると。
 
「VCO(out) → ♪」
これだけでも、音は出るわけです。オシレーターのアウトからミキサー(スピーカー)に繋げば、音は出ます。モジュラーシンセで音を出すだけでしたら、ケーブル1本あれば十分なんですね。
 
であれば。
「VCO(out) → (in)VCF(out) → ♪」、もちろん、これでも音は出ます。
 
であれば。
「VCF(out) → ♪」、これでもフィルターの自己発振使えば、音は出ます。
 
であれば。
「VCF(out) → (in)VCA(out) → ♪」、これでも音は出ます。
 
まあ、だからどーした、という話なのですがw
要は、今、自分が扱おうとしている信号が、何処から生まれて、何処に繋げようとしているのか、そこを把握しているかどうか、だと思うんですね。
結局、そこを見失うと、モジュラーシンセを使う事が出来なくなってしまう。
 
モジュラーシンセは、音を奏でる全体の回路図を、パッチングという行為で使用者自ら作り上げる必要があるわけですよね。
モジュラーシンセ以外のシンセは、全体回路図も含めて1パッケージ化された商品として販売されているので、いちいち自分で回路図考えなくても、電源入れれば直に音が出るわけですが、残念ながらモジュラーシンセは電源入れるだけでは音が出ない。
 
どうしても「音」から入ってしまって、「音」のイメージが先行して、それが頭の中の大半を占めてしまうので、そもそもの「音」を発生させて変化させる全体回路図のイメージが湧き難いんだと思うんですね。
 
モジュラーシンセを使ってみる時。
もし、初めて使うよ、とか、持ってるけど今ひとつわかんない、という方。
 
まずは「音」の事を忘れて、、、
 
「この信号は、ここからスタートして」
「この信号は、ここまで繋いだから、今はここが最後」
「だったら、この信号、次は何処に繋いで」
 
という信号の流れ自体を目と耳で追いながら触ってみると、また違った感じでモジュラーシンセが見えて来るかもしれません。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
               知らんけど。

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