気軽に音遊び

ノート(ラップトップ)PCが1台あれば、楽曲制作からライブまでこなせる時代。
ライブだと、どうもAudioベースでPC中心のシステムよりも、シンセサイザー実機を操る方がしっくりくるというか、どうもそちらの方がより楽しく感じます。
でも、気軽にノートPCだけで作業が出来るのも魅力的で、時間があまり無いけど音遊びしたい時や、ちょっとした制作をしたい時などは、とても便利に利用しています。
最近は平日の夜とか、仕事から帰宅してアレコレ用事を済ませて、寝るまでの短い時間帯で、ちょろっと音出しするのに利用しています。明確に目的があって作業するというよりも、ただ音遊びしながらフラフラする感覚。
ここのところ、フレーズを作ったり音ネタを持って来ては、Arturia社の「moog modular V」をエフェクターとして利用して、色々と加工するのを楽しんでいます。
これって、Doepfer A100と合わせて実機で普段からやっている事なのですが、PC上でmoog modular Vを使って同じような事をして遊んでます。
moog modular V自体が、そこそこ重いソフトウェア・シンセサイザーなので(私のMacが非力なだけですが。。。)、これだけで複雑なパッチングすると、Macがヒ−ヒ−いうのですが。。。
うん、やっぱり面白いね。
ソフトウェアで再現されてはいますが、十分にモジュラー・シンセサイザーの偶然性とか奇抜さとか、そういうものを体験できます。
リズムトラックなんかをmoog modular Vに突っ込んで、ステレオL/Rで個別に取りだせるので、L/R別々で加工して戻したりとかね。ステップ・シーケンサーなんかと絡めたりして、元のグルーヴとは違うノリになってきたりとか。完全にリズムという感じが無くなって、シンセサイザーのフレーズに聴こえたりとか。moog modular VのVCOで変調させて、完全なノイズ状態にしたりとか(笑)
パッチング次第で、色々な加工が重なりあって音が飛び出してくる。
ちなみにmoog modular Vはこれをモデルにして、ソフトウェア化したものです。実機はMoog IIIc(この写真は松武秀樹さん個人所有でYMOで使用されていたもの。最上段のオプション・キャビネット付き)という、1968年に製造されたモジュラー・シンセサイザー。発売当時、日本円で1,200万円(^^;;、、、1ドル360円とか、そういう時代の話ではありますけどね。


話は脱線しますが、、、
日本国内で最初のMoogモジュラー個人オーナーになったのは、御存知、冨田勲さん。同じタイプではあるのですけど、IIIpというモデルだった。個人輸入で購入したため、税関で足留めされた事は語り種になってますね(笑)、、、この時、鍵盤が付属してなかったそうで(オプションだった)、黒くデカイ木わくの箱、沢山のツマミとソケット、説明書には回路図しか載っていない等々で、そもそも初めてシンセサイザーを手にする冨田勲さん御自身が使い方なんて知らない状態で、おまけに日本ではまだシンセサイザーが存在しない状態。国が研究目的で既に数台ほど輸入していたそうですが(機種はMoogじゃなくてBuchlaとからしいですね?違いましたっけ?)、一般の人達が目にする耳にする機会は皆無だった。そんな時代ですから、「これのどこが楽器なんだ」という話なのでしょう。
結局、アメリカのMoog社から楽器ですよという写真付き証明書を出してもらったそうな。
こちらのサイトも興味深いですよん。
今では考えられない話ですよね、、、今じゃ携帯電話にシンセサイザーが入ってるわけですから、日本人の大半の人達が実はシンセサイザーを持ってる事になる。
TVCMやGameで耳にする音楽も大半がシンセサイザー。ヴァイオリンやトランペット等の生楽器の音も、実はシンセサイザーで出している事も多いんですよ。たぶん、どんな楽器よりも、今、一番多く耳にしているのがシンセサイザーの音だと思います。
でも、残念ながらシンセサイザーって、その言葉自体から難しいようなイメージが伝わってしまったり、それこそMoogモジュラーのような写真を観てしまうと、なかなか触ってみようという気持ちまでいけなかったり、、、
ギターやピアノに比べると、圧倒的にシンセサイザーをやってみようという人が少ない。
シンセサイザーを、ピアノやオルガンと同じ鍵盤楽器として使う人は沢山いますが、それは本来のシンセサイザーの使い方や演奏とは少し違うものなのです。
鍵盤は便宜上、簡単に使えるコントローラーとして付属しているものでしかありません。
シンセサイザーといえども、鍵盤がついていると、まずは鍵盤の上に10本の指を置いてしまうと思うんですよね、大半の人は。。。その時点で、シンセサイザー本来の魅力から遠ざかってしまう気がしてね。
ここ最近になって、鍵盤にとらわれない色々な方法でパフォーマンスするコントローラーが出て来たりして、また新たな表現方法でシンセサイザーを操ったりする人も出て来て、そのあたりはとても楽しみな事です。
もっともっと、シンセサイザーをピアノやギタ−のように、沢山のユーザーが増えればいいなと思います。

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