有終の美を飾るモスクワさん

モジュラーシンセ

モスクワさんが先発メンバーから外れてしばらく経ちましたが、いよいよ引退の時がやって参りました。

いやぁ、よく頑張った。
今までありがとう、お疲れさん。

と言いますのも、以前から調子が悪くて、CVの出力にSlew Limiterが勝手に掛かっているような症状になって、もちろんSlew Limiterのツマミは絞った状態で、念の為に軸だけの状態で絞った状態にしても症状は同じなので、基板内部側の問題なんだろう、と。
 
なので、凄い音痴なCV出力(笑)になってしまう感じで、しばらくは騙し騙しで使っていたのですけど、こりゃ無理かなぁ、と思って、先発メンバーからは外れてもらいました。

それでも、Gateだけ、とか、逆にSlew Limiter多めに掛ける使い方とか、そんな感じでサブ的に使う事もあったのですが、それでも使う頻度が下がり、新しく購入したモジュールとの入れ替えの中で、いよいよ引退の時が来てしまった、と。

まあ、修理すれば復活はするのでしょうけども。。。

で。
この、モスクワさん。
もとい、Xaoc Devices MOSKWA モジュール。
既にディスコンになってるモジュールですが、ちょっと前に機能アップしたMOSKWA IIとして販売されています。

長年と使い続けて来た初代モスクワさん。
2014年7月頃、Clockface Modularさんから購入したようです。
たぶん、Clockface ModularさんがXaoc Devicesの取り扱いを始めて、間もない頃に購入してたような気がします。

以後、先発メンバーとして重要なポジションで使い続けて来ました。

ステップシーケンサーとしては、オーソドックスな8ステップのタイプで、今となっては目新しさも無い感じなんですが、個人的には実にライブ向き、即興向きで使いやすく、とても重宝していました。

特に多用していたのが、〝RESET〟のツマミでした。これはMOSKWA IIにも受け継がれていますが、ツマミ1つで1〜8ステップのステップ数の調整が出来るもので、例えば8ステップでグルグルと回している時に、ツマミで3にすると3ステップでグルグル回る。
そういう事が、瞬時におこなえる。

なのでライブ中、突然に3とか5とかのステップ数にしてポリリズム的なフレーズにさせたり、私がよくやっていたのが1ステップの連打にして、CVのツマミを小刻みに動かしてメロディックなフレーズにして、また8ステップに戻す、みたいな事をライブ中に、よくやっていました。

これが優秀というか、まあ、あくまで即興的な動きなので、ハマれば凄く印象的なフレーズや動きが生まれるし、ハズレるとダサい感じにもなるので、なかなか難しいのですが、そんな使い方をよく挑戦していました。

自分にとっては『演奏できる』ステップシーケンサーでしたねえ。

さて。
では、MOSKWA IIに買い換えるか、と言うと、そこは微妙ですかね。

今となっては、8ステップのシーケンサーモジュールに、20HPの横幅を消費する、というのも少し考えてしまいます。
もちろん、個人的には魅力的ではあるモジュールなのですが。

似たような事が出来るモジュールとして、Qu-bit Electronix Octoneがあって、こちらは10HPとコンパクトだったので、一時期は欲しいなあと思っていたら、こちらもディスコンになってしまった(笑)

まあ、今はステップシーケンサーといっても、かなりの種類が豊富にあるので、選ぶ楽しさも増えましたね。

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