日本一周一人旅アーカイブ 1992-1993 vol.48

日本一周一人旅アーカイブ

今から28年前。1992年〜1993年に掛けて、約2ヶ月間の駆け足で巡った日本一周一人旅を、当時の旅日記と残っていた資料、そして遠くなった記憶を頼りにアーカイブ化していきます。
ただ、さすがに記憶が曖昧なのと、28年前にもなるので、もう今は存在しない場所や建物、宿泊施設。また廃止された路線等もあるかと思います。また地図を載せている場合も、正確な移動ルート等を現していません。
アップしていく写真も、今から28年前のプリントをスマホで撮影しています。現在とは様子も変化している事でしょう。
このアーカイブ化していく情報は、全て28年前の情報となります。
当時の事を、旅日記をメインにして簡単にまとめて行きますが、もしかすると記憶違いな事を書いてしまう可能性がありますので、ご理解頂ければと思います。

1993年10月3日(日) / 曇り

朝、7時過ぎに目が覚める。
離島巡りに入ってからの、風邪気味な体調だけど、とりあえず大丈夫っぽい。
でも風邪薬、あと1回分しかないんだよなー

8時に食堂へ行くと、既に女性3人組みは食事を終えていて、「おはようございます」と挨拶。
今日、帰るそうだ。

さて、今日はどうしようかな。
とりあえず外に出て、自販機でコーヒー買って来て、一服。
全く予定も何も考えてないけど、とりあえず滝を見に行こう。

バスに乗って、浦内川まで行けば、そこから船が出ていてツアーがある。

宿のおっちゃんにバスの時間を聞いたら、行きは車で送ってくれるって。
ラッキー。

サンダルか靴にしようか悩んだけど、おっちんが靴の方がいいよ、って言うので靴に。そして、汚れても良いように下はトレーナーを着て行く事にした。

車で西表島の外周を巡る道路を走って、浦内川の河口へ。
河口に掛かる橋の手前に、船乗り場の看板が見えたところで、降ろしてもらう。
宿のおっちゃんから、宿の名前を書いたメモを渡されて、これを船乗り場の人に渡して、と。

川沿いに降りて進むと、船乗り場に到着。
早速、受付でメモを渡す。
出発は10時頃になるそうだ。

船乗り場にはカヌーなんかもあった。
そして、ここから河口側や、掛かる橋の景色も広々としていて、更にアマゾンな雰囲気もあって、気持ち良い眺めだ。

待っていると、団体客も到着した。

どうやら、この団体客に混じって出発するみたい。
船に乗り込む時、スタッフの人から「一人だから、帰りは13時10分の船で帰って来たら?」と言われた。

団体客は、滝を見たら、直ぐ折り返しの船で帰るっぽくて、私は個人客なので、その次の1本遅い船でもいいよ、って事みたい。

さあ、出発。
私は後ろの方に乗る。
前に重心が傾くと、水しぶきが大きくなってしまうんだって。

河口付近なので川幅も広く、まずはスピード上げて上流を目指す。
どんどん川幅が狭くなって、密林、ジャングルのような雰囲気の中へ入って行く。

途中で船を停めて、船長が色々と説明してくれる。
河岸はマングローブで覆われている。

30分ほど川を遡って、船で進める終点の〝軍艦岩〟に到着。
船着場ではあるけど、全く何も無い。
突然、ジャングルの真っ只中に降ろされる感じだ。

ここから山道のような、ジャングルの中に走る獣道のような、人が歩いて出来たような細い道を歩いて行く。
とりあえず団体客がいなくなるまで、しばらく船着場で時間を潰す。

周囲に人がいなくなってからスタート。

ハブもいるし、一人だし、やはりちょっと怖い。
ガサガサ、と音がする度に、ビクビクする。

カラスかな、なんか鳥がずっと着いてくるし。。。

途中、トイレ休憩所が突然現れたりして、3,40分ほど歩いて、マリユドゥの滝が観える展望台に到着。
遠くに。段差の付いた滝が観える。

山の高さは低く、山の迫力よりも、山々を覆う木々の迫力が凄くて、本当に日本の中のジャングルにいる感じがする。

展望台から15分ほど歩くと、マリユドゥの滝の間近まで辿り着いた。
なんだろう、川全体が岩肌の上を流れ滑っている感じで、河原というような雰囲気の場所が無くて、周囲のジャングル感もあって、不思議だ。

更に10分ほど歩くと、ゴールのカンピレーの滝に到着。

カンピレーの滝は、、、滝っていうイメージじゃなくて、岩肌の段差を次々と流れ下る感じが続いて、その直ぐ横を歩いて登っていける。
視界も開けて、とても気持ち良い。

ここで折り返して、船着場の軍艦岩まで戻るのですが、実は、この先にも道無き道を行くようなルートがあって、反対側の大原港側へ抜ける。西表島縦断コースがあるんですよ。
ガイドブックとかに載ってて、知ってはいましたけど、さすがにこんな軽装備では無理だし、このままの時間で進むと、日没までにゴールに辿り着けない。

礼文島の8時間コース同様、しっかりした装備と情報を持って、西表島縦断にトライして下さい。慣れてない人はツアーに申し込む方が良いと思います。

カンピレーの滝に着いて、ゆっくりしていると、先に着いていた団体客は帰り始めていた。
12時40分の船とか言ってたと思う。

カンピレーの滝で少しゆっくりしてから、私も軍艦岩へ戻る。

マリユドゥの滝の展望台まで戻って来たら、2人組みの女性がいて話しかけられた。
そして、なぜか3人で写真撮影。
その2人は12時40分の船、団体客だったみたいで、急いで展望台を後にしました。

あ、、、住所とか教えて、焼きまわした写真、送ってもらえばよかったな。。。

そんなこんなで、これから滝へ向かう人と何人かすれ違ったりしながら、軍艦岩の船着場まで戻って来ました。
既に団体客を乗せた船は出た後です。

船を待っている間に、3,4人ぐらい滝から戻って来た。

船が到着。
その折り返しに乗って、浦内川の河口、浦内橋へ。
帰りは、ずっとフルスピードって感じで、これまた気持ちいいー

でも、時折カヌーとすれ違う時には、いっきに減速。

浦内川の河口の船乗り場に帰って来た。
朝と違って、凄い潮が引いてて、景色が一変したような感じ。

まだ時間は、13時半をまわったぐらい。。。
えっと、帰りのバスは、、、15時。。。
どうしようかねえ。

とりあえず川沿いから上がったところにあるレストランに入ったら、マリユドゥの滝で出会った女性2人組みと再会。

昼御飯をして、お土産屋さんを見て回ったり。
まだまだ時間あるので、船着き場に戻ったら、女性スタッフの方が三線の練習をされていたので、近くで聴かせてもらう。
楽譜を見せてもらったら、なんと漢文。
完全に漢文。
なんだこりゃ、という感じだった。

15時が近付いて来たので、バス停に向かう。
私以外に3人ほど。

遠くからバスが見えて来た。

さて、、、と思った瞬間。
バス停で待ってる私達をスルーして、バス停を通り過ぎようとするバス。

あっ!!
と思って、バスを追い掛けて、手を上げる。

ふぅ、なんとかバス停を完全に通り過ぎる前で、止まってよかった。。。

持参していた『沖縄離島情報』という本に、確か離島のバスとかは、バス停で待っていても、タクシーみたいに手を上げないと止まってくれない、という事が書いてあった。

今はどうか知りませんが、この時は本当に減速もせずに通過しようとしていた

宿に帰って来て、洗濯&シャワー。
手持ちの洗剤が無くて、どうしようかと思っていたら、とりあえず1回分は宿のおっちゃんがくれた。

買いに行かなくっちゃな。。。

晩御飯、新しく入って来た人と一緒に食べる。
台風が来てるなー
夜、雨もぱらついて洗濯物が乾きそうに無い。。。

夜、食堂に置いてある〝思い出ノート〟を読む。
これまで、この宿に泊まった客達の足跡だ。

常連さんやヘルパー、台風時の過ごし方や、西表島縦断コース体験談、等々。
読んでいて楽しくなる。

こういう旅をしている人達と、もっと会いたい。

移動距離 : 約33km
みどり荘(西表島) 〜 浦内川・下流船着場 〜 浦内川・上流船着場(軍艦岩) 〜 マリユドゥの滝 〜 カンピレーの滝 〜 浦内川・上流船着場(軍艦岩) 〜 浦内川・下流船着場 〜 みどり荘(西表島)

注意 : Googleマップ仕様の関係上、下車等せず通過した地点も記載したルートになっています。また、当時の正確な移動ルートを再現しているものでもありません。〝大凡〟のルートになります。


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