モジュラーシンセ考察 05 【UpGrade】

モジュラーシンセ考察
UpGrade(アップグレード)

過去のブログ記事をピックアップ、新しい情報等を追加した記事と共に紹介していきます。
記事を書いた当時とは、考え方が変わっていたり、新しい情報により内容を変更する必要性があったりするかもしれません。過去の記事は〝過去〟として残しつつも、追加記事にて〝更新〟していくシリーズです。

今回、過去記事から取り上げるのは2017年1月25日に書いた『モジュラーシンセ考察 05』。
実は、これは転記したもので、元々はfacebookにて2016年4月13日に書いたものが最初、という事になり、今から5年ほど前の記事となります。

まずは、オリジナル記事が、以下となります。


ここから【UpGrade (アップグレード)】情報となります。

この記事を書いてから5年が過ぎましたが、、、

まず、 『1.まず構成考えるのが面倒』については、さほど状況が改善されたイメージは、自分の中にはありません。
既にモジュラーシンセに興味があって、ある程度の情報を得ている人であれば問題は無いかもしれませんが、「さあ、これから」という方には、他のシンセやソフトウェアと比べてハードルが高いままなのは、あまり変わってないという印象です。

各都道府県に数店舗でも、モジュラーシンセ実機を置いてあり、直接相談出来る感じであれば、だいぶ状況も変わった印象はあったかもしれませんが、この辺は5年前というか10年前と比べても、大きな変化は無いと言えるでしょう。

その反面ですが、ネットから得られる情報は飛躍的に増えたと思います。テキストや動画、音声等、個人のプログやSNSで沢山の情報が溢れています。また、一部の音楽系情報誌で特集や連載あったりして、楽器店以外からでは多くの情報を得られるようになったと思います。
情報は多く得られる時代になったけど、実機を触る試す機会が少ない、という問題が残ったままと言えるでしょう。

『2.揃えるのに総額が高価』ですが、まあ、金銭的な印象はユーザーが増えた事によって、だいぶハードルも下がったのではないでしょうか。

ただ、所謂〝ガジェット〟系といわれるような機材の人気もあって、安価でそこそこの機能を持った機材が手に入る時代になって、更にソフトウェアではフリー(無料)でも相当な数と使える機能の豊富さ、有料にしても年数回の安売りセールを狙えば半額以下で購入出来たりするわけですから、モジュラーシンセ云々ではなくて、どう価値観を持てるのか、という要素の方が更に重要になってきた気がします。

そういう意味では、自分の音楽的な目的を達成する為に必要な金銭的ハードルは下がり続けていると思うのですが、そんな中で金銭的に〝それでもお金を掛ける〟、〝安価(または無料)でも十分〟という二極化も進んだんじゃないかな、と。
まあ、これは音楽だけの話に限った事ではなくて、生活全般にも言える事なのでしょうけど。

次の、『3.揃えてもだいたいモノフォニック』。
まあ、これは(笑)
今更、拘る人もいないでしょう。

逆に、今やあえて単体で〝モノフォニック〟シンセを出すメーカーもあるわけで、モノでもポリでも、そんな事は関係の無い話になったのではないかと。

『4.パッチの保存や再現が無理』
これはねー、、、これも大きな改善は無いと思います。
モジュラーシンセ全体(どのようなブランドを使用しても、どれだけのモジュール数を使用しても、どのような組み合わせでパッチングしても、全てのボタンやスライダー、ノブを含めて)の保存とリコールを実現しようとした場合、やろうと思えば出来ない事は無いと思うのですが、、、

改めて保存とリコールする為の仕様を決めるとか、なんらかの方法はアイデアとして出てくるとは思うのですが、それが実現出来たからといって、モジュラーシンセにアドバンテージが増えるというか、よりユーザーが増えるほどの強みになり得るのかというと、ちょっと個人的に疑問を感じるところです。

ユーロラックスタイルのモジュラーシンセが登場して25年が過ぎましたが、この辺りについては全く動きがない事を考えると、そもそもモジュラーシンセにそのような保存とリコールを求める事自体、意味がないのかもしれません。
 
最後の『5.どんなにかっこいいデザインでも結局は機材の上にパスタをぶちまけたみたいな見た目になる』。
ま、冗談ネタですからね(笑)
これからも、パスタとも焼きそばとも揶揄されるパッチケーブルジャングルと格闘する事になるでしょう。

さてさて。
この記事を書いた2016年というのが、1つ面白いところだったと思います。

2014年辺りまでは、モジュラーシンセを使う、という事が、まあ、マニア向けというか、「面白いし興味あるけど、自分には関係ないか」みたいな時代だったと思うんです。
それが2015年ぐらいから、少しずつ状況が変わってきた。
一部のマニア向けな印象だったモジュラーシンセが、普通に機材を買う時の選択肢の一つとして選ばれる時代になっていった。

するとユーザーが増え始めて、今に繋がるようなネットに情報が出始めた。

そんな情報〝だけ〟を見聞きする人も増え始める。

情報〝だけ〟で知識を増やしていった中には、批判的な発言をする人も出てきました。
もちろん実際に使ってみて、自分の目的や使い方、求めていたもの違う、という意味での批判は、それ自体が有益な情報であるのですけど、試した事もない情報〝だけ〟からの批判は、ネガティブな話題としては面白いけど、事実からは乖離した内容で、有益な情報でもなんでも無かったんですよね。
 
そんな色々諸々がネット上で目に付き始めた頃、それが2016年だったような気がします。

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