Orbital / Blue Album

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Orbital、、、天体や宇宙船の軌道を意味する「オービタル」。それを象徴するかのような幾何学模様を描く1st.(通称、グリーン・アルバム)と2nd.(通称、ブラウン・アルバム)アルバム、、、彼等をテクノというジャンルだけでなくヨーロッパを代表するエレクトロ・アーティストとして、この2枚のアルバムは名盤中の名盤として語り継がれる事になるだろう。
7枚目のアルバム、彼等にとって、オービタルにとって、最後のアルバム「Blue Album」。
インタビューで彼等は、「1st.から、本当はアルバム名を無しで、ジャケットの色違いで出して行きたかったけど、レコード会社との契約上、どうしてもアルバム名が必要になったんだ」と語っていた。
2nd.アルバム以降、アルバムには正式なタイトルが付けられていた。
この最後のアルバムは、彼等自身が設立した“Orbital Music”というレーベルからの発表となった。レコード会社のあらゆる制約から解放されたアルバムなのだ。
そして、この最後のアルバムは、再び「色」のアルバムになった。
そこには正しく軌道を意味する、あの幾何学模様が描かれている。
これこそ、彼等の原点なんだ。
オービタルの集大成、15年の全てが詰まっている。


♪Transient
彼等独特のハイファイなシンセ・サウンドが複雑なシーケンスで流れる。そこに生の弦楽器が厳かに静かに響いて来る、、、まるでオービタルへのレクイエムという曲。とても悲し気な、せつない曲。オービタルが全身全霊を込めたサウンドが痛いほど伝わる曲、、、とても悲しいけど、なんともいえない地の底から湧いてくる力も感じる曲。
♪Initation (bonus track for Japan)
悲しむのは最初だけにしておけよ、そんな曲。
小気味良いダンス・トラックへと変貌する。これぞ、テクノ。これぞ、テクノ・マジック。
♪Pants
ちょっと懐かしい感じもするエレクトロ・ポップな曲。
♪Tunnel Vision
Blue Album収録曲の中で、最高のフロア・キラーとなる曲でしょう。危機迫るシンセサイザー・サウンドが、圧倒的な存在感となって、被いかぶさって来ます。フロアで大爆音で聴いたら、それは凄い事になりそうな、そんな曲。いや、既にWIRE04のアリーナで大爆音で体験してしまってるんですが、、、えげつない盛り上がりとなったキラー・チューン。
♪Lost
とってもアンビエントな曲。ゆったりと壮大なシンセサイザー・ワールドに誘って来れることでしょう。
♪You Lot
ヴォコーダーによるメッセージが込められた曲。曲の構成が凄く、初期のオービタル的な雰囲気を感じる曲。
♪Bath Time
これまた、とても可愛らしいシンセサイザーとメロディが交差する、ポップでキャッチィーな曲。
♪Acid Pants
Tunnel Visionに負けるとも劣らないフロアな曲で、オービタルには珍しいアシッドなサウンドがフル・スロットな曲。もちろん、ベース・ラインと上モノのユニゾンのシンセサイザーはRoland TB-303。これだけで、一気に最速で駆け抜けていきます。
♪Easy Serv
なんだか、ドラマのBGMっぽい曲。こういう曲も作るんだなぁ、なんて納得してしまうような曲。ここ最近は、ヨーロッパで映画音楽を手掛けたりしているオービタルとしては、自然な流れなのかもしれませんね。
♪One Perfect Sunrise
最後のアルバムにして、最後を飾る、フィナーレの曲。
そのイントロを聴いて、体が震え上がる。
そう、あの伝説のアンビエント・テクノ、オービタル「Halcyon」の再来ともいえる、透き通った女性のコーラスと壮大なシンセサイザーの世界。爽快に駆け抜けるリズム・トラック。
これが、オービタルなんだ、そう、心から実感する。
WIRE04での「One Perfect Sunrise」、一生、忘れない。
オービタルの解散、この話を知った時に、「あぁ、そうなのか。もう、15年も経つんだなぁ」と。その15年は、そのまま私のテクノ好き15年と同じ。オービタルに出会ってなかったら、ここまでテクノを好きになっていなかったと思う。それから1996年、あの伝説的な野外レイヴ「RAINBOW2000」(とりわけ、第一回目の1996年は“伝説”として語り種になっていますよね)を体験してからは、沢山のクラブにも遊びに行ったし、テクノは聴く音楽じゃない、行動に移す音楽なんだと実感して、自分でもシンセサイザーを買って曲を作ってみたり。
しかし、そんなオービタルの解散。
「あぁ、もう、テクノ好きも終わりでいいか」とか、「曲を作るのもな、、、」と、正直ね、思ってた。もう、音楽がしんどいと言うか、ね。
でもさ、久々にWIRE04に行って、音に触れた。
そして、オービタルのLIVEを体験した。
初めてテクノが凄いと、そう実感した、あのオービタルに出会った時のショックというか、なんともいえない充実感とかね、蘇ったんですよ。
やっぱ、テクノは凄い。
音楽って理屈じゃない。
メロディーもコードも、ドレミファソラシドも、そんなの必要ない。
純粋に音が存在してて、それを感じること、それが音楽の素晴らしさなんだな、と。
テクノは、それを教えてくれた。
15年後の自分も、その時の最新のエレクトロ・ミュージックを聴いていたい。音を感じて、感動していたいと、そう思う。
なんかね、月並みというか凄く単純なんだけど、今、凄く曲を作りたい。
もちろん、「テクノ」。テクノを作りたい。
ハートノル兄弟、15年間、ありがとう。

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