ゲルハルト・オピッツ

特別に“のだめ”の影響というわけではないのですが、クラシック音楽のコンサートに行って来ました。
妻が好きで、有名な演奏家の時などは誘われて行ったりします。個人的には、クラシック音楽の知識なんてゼロなんですけどね(^^;;
ベートーヴェンやブラームスの演奏では最高峰の一人、ドイツの正統派ピアニスト、ゲルハルト・オピッツの「ベートーヴェン4大ピアノ・ソナタ」です。
知っている人なら、とっても直球勝負の選曲らしいですね。
曲名を知らなくても、ある楽章のあるフレーズなら、きっと一度は耳にした事があるぐらい、どれも有名な曲ばかり。
ピアノはスタンウェイを使用との事でした。
演奏は、、、もちろんとてつもなく上手いのですが、、、そういう次元の問題ではなくて、きっと、その曲をどう理解しているかとか、今までの演奏家として、その曲とどう向き合って来たか、、、とか、そういう次元の演奏なんだと思います。
私的には、「月光」かなぁ。
特に最後の第三楽章ラスト、一瞬の間があって、一気に駆け上がって「ダンッ!!!」って終わる。ここの迫力が凄かった。ほんの一瞬の出来事なんだけど、“ぞぞぞ〜”って震える感じがした。
第一楽章から始まって、20分ちかい演奏のラスト、あの一瞬の間で、それまで演奏した全てのエネルギーというかテンションが指先に乗り移る感じというか、で、ドカーンと爆発しちゃうような。
いやぁ、カッコよかった。
「熱情」の最初の方とか、凄く気持ちよくて半分は寝ている感覚でしたねぇ。ある意味、すげー贅沢なBGMなわけで(笑)
ところで一つ、気になったのがピアノの音。
凄くまろやかだったんですね。ベートーヴェンっていうと、もう少しヒステリックなイメージがあったので、音的にもう少しキンキンと“尖った”感じでも良かったのになぁ、と。
スタンウェイがそうなのか、ホールなのか、オピッツの性格なのか、、、それはわかりませんが。。。
でもまぁ、正統派ピアニスト最高峰の一人、そんな演奏を聴けたのは素晴らしい体験でした。
そして、夜は久しぶりに寿司屋に行きました。


とても有名な江戸前の寿司屋で修行をした板前さんが、自分で店を出したそうで、知る人ぞ知るという感じの店らしい。
まだ若い板前さんが夫婦二人でやっている。
カウンターに8人ほどと、お座敷が1室ある程度のこじんまりとした店。
いやー、まずシャリが美味しかった。粒が揃っていてシャキシャキしてる。
ネタも、もちろん新鮮で美味しい。
私はお酒は飲めない人なのですが、妻は日本酒好きなのでメニューを見せてもらう。やはり、日本食である寿司ですから、置いてる日本酒もこだわりがあるね、という品揃え。私も一口もらいましたが、ホント、美味しい。洋物のお酒(ビールとかワインとか)は全く美味しいとは感じないのですけど、ちゃんとした日本酒は凄く美味しいと感じる。美味しいとは感じるのですけど、アルコールに弱い体なので飲めないのが残念。。。
カウンターの端にいた4人ほどのお客は、なぜかワインを飲んでいる。
「???、寿司にワイン???」
どうも、持ち込みをしているらしい。
うーん、板前さんが許可していたとしても、どうなんだろうね。
せっかく自分の寿司にあう日本酒を吟味して置いているんだろうし、そこはワインじゃないように思ったんですけど。。。
また、現実的な話としては飲み物で売り上げを上げる部分って、大きいと思うんですよ。
たとえ板前さんが快くOKしてくれたとしても、私には料理人や料理そのものに対して、失礼な話だなぁ、と。
プロであれ趣味でやるアマであれ、料理にしても音楽にしても絵にしても、その他のクリエイティブな事の全てにおいて、1つ1つを感じ取れる人は、そんな失礼な事はしないよね。
自称“グルメ”人みたいな人が、けっこう、そういう事をするんだよねぇ(笑)。

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