ビンテージ対策

ざっくりドンブリ勘定であったPSE法こと「電気用品安全法」でしたが、ここに来て若干の修正が加えられた模様です。
詳しくは、こちらのは経産省の報道発表ページにあるPDF資料に書いてあります。


まずPSEマーク取得に関する自主検査について、大幅な支援が追加された模様。
そして、私達個人ユーザーが気にしていた、電子楽器等についても変更が加えられています。

1)電気楽器、電子楽器、音響機器、写真焼付器、写真引伸機、写真引伸用ランプハウス又は映写機のいずれかであること。
2)既に生産が終了しており、他の電気用品により代替することができないものであって、かつ、希少価値が高いと認められるものであること。
3)旧法(電気用品取締法)に基づく表示等があるものであること。
4)当該電気用品の取扱いに慣れた者に対して国内で販売するものであること。

ふんむ、、、とりあえず署名したかいがあったというものです。
しかし、この第ニ項ですが、、、
「電気用品により代替することができないものであって、かつ、希少価値が高いと認められる」
これってさ、個人の価値観の問題でしょう。
例えば、“minimoog”は誰もが認めるシンセサイザーの王様で、正しくビンテージそのものです。
しかし、minimoogの音だったらソフトウェアで再現したminimoog Vで十分だよとかサンプリングでコト足りると言う人もいれば、似たような仕様の現行機種で問題無いと言う人もいるでしょうし、現代に復活した新モデルminimoog Voyagerの方が最高だと言う人もいる。
しかし、もちろんこの本物のminimoogの箱から出た音で無いと駄目なんだという人もいます。音だけじゃない、ルックスが重要なんだという人もいます。
結局は、個人個人の求めている音を出せる楽器が欲しいんですよね。
まあ、この第ニ項は経産省の形だけの文面だと思うんですけど。
実際に、どれが希少価値が高いか低いかなんて決められませんから。それにブームもありますからね。
RolandのTB-303なんて爆発的な人気が出たのは90年代後半になってからですから、過去の電子楽器が何時どの時点で人気が出るかなんていうのも、誰も分りません。
とりあえずは一歩前進という感じですか。

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