古い製品と過去の製品

ちょっと上手い言葉が見つかりませんでしたので、こういうタイトルを付けましたが、、、
そう、電気用品安全法、、、通称「PSE法」について。
確かに古い製品は今の基準に合わなかったり、ただ合わないだけではなく、それが危険な場合だってある。
しかし、ただ古いだけの製品と過去に発売された優れた製品を、単純に一本化してしまうのは、私達ユーザー側にはデメリットも大きい。
この問題について日本シンセサイザープログラマー協会が、署名活動を始めています。
確かに音楽に携わる人間には大きな問題です、それが仕事であれ趣味であれ。
私はピアノにしか興味が無いから、、、でも、それは違います。
名器といわれる、所謂、ビンテージな電気を使う鍵盤楽器の流通にも大きな問題があるからです。
けっしてシンセサイザーだけの問題じゃないのです。
ヴォーカルの人だって、自分の気に入ったマイクを、もう使えなくなる可能性だってあります。
ギターの人だって、凄く大きな問題でしょう。ビンテージで○○年代モデル、、、なんていう製品が姿を消してしまうかもしれません。


私の自宅にも、この法律に触れる製品が多数あります。
特にKORG MS-20やRoland Juno-106などは、国産のシンセサイザー界ではビンテージ・モデルとして人気がありますし、中古市場でもよく流通しています。
また、中古楽器屋等で優れたビンテージ・モデルに出会う機会も減る事になるでしょう。
この法律では、個人の売買は適用外としています。ネット・オークション等での売買が今よりも増える事でしょうし、それにともなって詐欺や粗悪品が横行する危険性もあります。
FIVE G等、シンセサイザー専門店などはPSEマークを取得して販売をしていくと発表していますが、そのぶん中古価格が上がる可能性もあります。
消費者だけではなく、販売者側にも十分な説明とPSEへの対策する時間もないまま、4月から施行のようです。
古いメンテナンスされていない製品や、基準に合わなかったりトラブルが出た製品の流通を制限する意味があるのでしょうが、良い製品までも犠牲になってしまいます。
ちょっと考えてみても良いのでは、と思います。

コメント

  1. For Saving The Music 〜僕らの場所 この手でつかむまで〜

    電気用品安全法(PSE法)というものが、この4月に施行されます。電気製品に安全確認マーク「PSEマーク」を付けて製造・販売を義務付けるものです。そして、2006年4月以降からは「P…

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